reifさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

5.0

東京ツアー最終日?の「生」安冨歩先生を見るために、映画人生第一期で履修した本作を映画館で観る機会が訪れる、令和の世は情深い。奥崎謙三という人物の特異さに囚われないのは大人になりました。戦地で上官をぶん>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

2.8

韓国映画は面白い。わりに観ていない。いかんね。これは日比谷シャンテで予告を見て「観なければ」使命を受けた。村上春樹原作の韓国映画がどう仕上がるのか。結果は「散文的に過ぎる」でこういうのはどこで撮ろうと>>続きを読む

カサブランカ(1942年製作の映画)

5.0

『望郷』『カサブランカ』『アルジェの戦い』でアルジェ三部作と思い込んだらこれはモロッコでした。仏領北アフリカ三部作ですね。そうですこの名画も「…観てないんですか?」。観てないよ! 冒頭の捕物帳にサムの>>続きを読む

望郷(1937年製作の映画)

3.1

武蔵小山にペペルモコというスナックがあるそうな。そう聞いてもあんまり人名と感じられていなかった。人名です原題です。フランスで暴れてアルジェのカスバに潜伏したギャングの名前でした。ははは、何も知らなくて>>続きを読む

サンセット(2018年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

衝撃作『サウルの息子』から、ネメシュ・ラースロー監督の次の作品を待ってました。公開時はジャック&ベティが遠くて行けず、レンタル開始初日にやっと観られた。気難しい文学青年(監督ね)炸裂でこりゃ難しいな。>>続きを読む

アルジェの戦い(1966年製作の映画)

4.2

アルジェリア独立運動の血と涙の物語。抑えたジャズのように熱いです。植民地で優雅にお茶を飲むヨーロッパ人居住区に爆弾テロだ! 宗主国フランスから鎮圧に乗り込んでくる空挺団を率いる中佐が切れ者。容赦なく組>>続きを読む

タワーリング・インフェルノ(1974年製作の映画)

5.0

選挙特番の翌日、完全な寝不足状態で「…観てないんですか?」に突入しました。あんなにテレビでやってたのにね、観せてもらえないのを根に持って持ち越してました。四十年弱か…? なんと人生は疾く過ぎていくので>>続きを読む

サスペリア PART2 完全版(1975年製作の映画)

3.6

「サスペリア 2 はね」
「はい」
「サスペリアより前の作品なの」
「はい?」

と家人に教示され、「全然関係ない 2」にチャレンジ。昔の洋画配給、めちゃくちゃ乱暴だ…笑。ええ、完全に無関係でした、ジ
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サスペリア(1977年製作の映画)

3.7

教養主義者として名画は怖くても観る! 怖くなかったです。恐怖という美学の世界だった。

それよりも、

隣の太った人が汗を拭き拭き扇子をハラハラする外れ席を引いたショックの方が大きかった。最初は「太っ
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夜の大捜査線(1967年製作の映画)

4.3

わかる人にはニヤリとされる「大捜査線」繋がりです。いやはやよかった。南部の田舎町にうっかり迷い込んだ黒人エリート刑事が、どっちを向いても切りつけるような仮借なき人種差別の中で、殺人事件の捜査をやる。白>>続きを読む

美しき冒険旅行(1971年製作の映画)

4.0

ニコラス・ローグ、それは興味があります、という前のめりな姿勢の相伴。虫注意だし動物の解体等がガンガン映りカルト臭が強く、イイ! 舞台はオーストラリアの砂漠、に頭がおかしくなった父親に放り出される姉弟の>>続きを読む

L.A.大捜査線/狼たちの街(1985年製作の映画)

3.3

家人のリスト上位の相伴を開けてみたら、

ウィレム!・デフォー!!!!

案件ではありませんか、若いつるつる!! あろうことか美青年枠!! 崩れアーティストだと!

すみません、興奮しました。そして犯
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アンドレイ・ルブリョフ 動乱そして沈黙(第一部) 試練そして復活(第二部)(1969年製作の映画)

5.0

最愛のタルコフスキーにまだ未見があるのは喜ぶべきこと…。三時間…(二部構成)。アンドレイ・ルブリョフは十五世紀のイコン画家でした。

悩みすぎ(宗教的に)

謎の裸祭りに迷い込んだりタタール人が攻めて
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X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ネタバレ全開で行きます!くらいあれこれ言いたい、アベンジャーズより、小規模な X-MEN が好きだー!と再確認した。天才好きとしてチャールズ・エグゼビアが好きなんですね。マカヴォイさんはアクが強くかけ>>続きを読む

真夜中のパーティー(1970年製作の映画)

5.0

相伴。一瞬も目が離せないスピーディでヒラヒラした「フェアリーっぽい」「バタフライっぽい」会話劇です。元は舞台でしょう、凄い脚本だ。ゲイのお誕生日パーティ。オネエ喋りの男前七人(全員確かな演技力)が毒舌>>続きを読む

海獣の子供(2018年製作の映画)

1.5

17 時に仕事を上がってヨロヨロ帰宅すると、毎日、宇多丸のアトロクがかかっている(TBS ラジオ)。先週金曜日のムービーウォッチメンがこれでした。宇多丸の映画レビューに限らず公に出ているものは一切入れ>>続きを読む

コンタクト(1997年製作の映画)

3.1

どうしてリストにいるのかサッパリわかりません!が過去の自分が観たかったのだろうから、くらいの取り組みです。ロバート・ゼメキスのサイファイ、ふうん。ジョディ・フォスターねー、『羊たちの沈黙』は劇場で観た>>続きを読む

股旅(1973年製作の映画)

5.0

相伴で市川崑は、スタイリッシュでドライでかっこいいーー! 男三人、渡世人の生き様紹介、仁義を切るのがぜんぜん聞こえません監督。仁義を受ける方(ご覧の通りのしがねえ者)が日本昔ばなしである。だめだめトリ>>続きを読む

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

5.0

・強すぎるキングギドラ
・美人すぎてよく見えないモスラ

映画人生第二期の始まりを告げたのは前作ハリウッドゴジラの足音でビリビリ揺れる極上爆音の洗礼であった…(隙あらば自分語りをする)。五年前でキッパ
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Little Favour(原題)(2013年製作の映画)

3.8

カンバーバッチ Wikipedia(日本)でとりこぼされてるやつ。加筆するべき? 五年前は少なくとも英 iTS にあった形跡がある、今はなくて、どーすれば観られるの、キー! と、やってはいけない野良 >>続きを読む

さすらいの人 オスカー・ワイルド(2018年製作の映画)

4.0

iTS 新着をチェックして発見。日本語版出てよかった…。ルパート・エヴェレット監督・主演の執念と執着を感じるオスカー・ワイルド最晩年の伝記。男色家として投獄された後の美しいほど惨めな暮らしを醜く太った>>続きを読む

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

4.2

ロングランのおかげでやっと観られました。これがロングランする日本、素晴らしいな。魔夜峰央先生は幼少の頃よりじゃっかんピントが合わずファンとは申せませんが、偉大な方と認識しております。その魔夜峰央ワール>>続きを読む

アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

5.0

ノルマをこなしてきました(テンション低)。『インフィニティ・ウォー』が二部作と知らず呆然としてから一年か。よく出来てますね、最高ですね。MCU ファン歓喜ですね。何を言ってもネタバレになる MCU 界>>続きを読む

トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)

4.8

『グラビティ』は画面酔いして脱落した記憶があります。キュアロンの過去作にマイケル・ケインが出ている。観る!という邪心が大当たり。めちゃくちゃ好きなやつでした。子供が生まれなくなった世界=超高齢化社会、>>続きを読む

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.5

スクリーンでかかるというのでアウェイのイオンシネマに行ってきました。しみじみと良い。'70s が舞台の、'70s ヨーロッパ映画のような穏やかさ、確かさをたたえた風格ある物語です。実はタイトルから「ロ>>続きを読む

ナッシュビル(1975年製作の映画)

5.0

「ハンサムが出ている映画」を集めたミーハー心のショーケースであるマイ iTunes 映画ライブラリの中で異彩を放つ名作は家人の代理購入分、セールで買って長期間積んでました。長いんだもん…(2h40m)>>続きを読む

追想(1975年製作の映画)

3.9

久しぶりにフランス映画、エバーグリーン『冒険者たち』のロベール・アンリコ監督作の相伴です。原題 Le Vieux Fusil がとっさにわからなくて絶望(遠い昔、フランス語専攻でした…)。古い銃、かな>>続きを読む

ストリート・オブ・ファイヤー(1984年製作の映画)

5.0

「君はまだ悪いウィレム・デフォーを知らないな、ベイビー」とおすすめいただいた、タイトルからして頭が悪そうなこちら、え? 最高では? え??

最高でした。タイトルバックが '80s 古臭いロックで「楽
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パラダイム(1987年製作の映画)

3.6

相伴のジョン・カーペンターは「ホラー棚にあったよ」、絶対覚えられない邦題、プリンス・オブ・ダークネスで覚えよう。闇の貴公子というと美しい人が出てきそうな気がする=魔的なものに美を託す価値観の変容につい>>続きを読む

ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

4.0

この予告で誰が観たくなるのかね、と気を削がれるも、バリー・ジェンキンスを押さえとくかという良心的な観客で有難いと思え。

キリング・ミー・ソフトリーは劇中で使われない

非道にも程がある。日本配給は営
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華麗なる賭け(1968年製作の映画)

3.4

クールな銀行強盗からクライムサスペンスの気持ちで入ったら、大富豪自慢映画だった。ちょっと清々しいほどの大富豪ぶりでマックイーン、気持ち良さそう…。お前の自己愛映画だな。頭が切れることになっている(見え>>続きを読む

バリー・リンドン(1975年製作の映画)

4.4

観直すことはないだろうと思っていた長いキューブリックを再見。ヨルゴスのためなら何でもやる。『フェイバリト』との近似性を指摘する方が多く、自分もラストシーンだけ思い出した。先にヨルゴスの話をすると、似て>>続きを読む

ジェラシー(1979年製作の映画)

1.7

天パーもじゃもじゃ頭のアート・ガーファンクルが役者としてどこまでやれるかチャレンジ! 精神分析学のシニカルなインテリ先生、奔放で自堕落な肉感的美女(人妻)にハマる。

全編痴話喧嘩

とベッドシーン(
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ジュピターズ・ムーン(2017年製作の映画)

4.2

事情:愛するジャスティン・カーゼル監督(新作はまだですか)の弟君ジェド・カーゼルが音楽をやってます。先にサントラ買い、開けてみるまでハンガリー映画とも知らぬ準新作。タイトルとジャケからチープな宇宙旅行>>続きを読む

アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

5.0

この文章を読んでくださる人よ、今すぐアリータを予約するのです…。今すぐ観てきた方がいいです…。観ないのは人生の損失と言い切るほどの映像体験です…。さあ今すぐ。『フェイバリト』観てくれとは言わないから。>>続きを読む

わらの犬(1971年製作の映画)

3.9

ツタヤで借りる時に家人に「観たでしょ?」と言われる程度にペキンパーは観たはずですが、未見でした!(胸を張る)。『ヨルゴスの首』、違う、『ガルシアの首』が忘れられない傑作。怖い怖い怖い、『オーメン』なん>>続きを読む