reifさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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オーメン(1976年製作の映画)

3.3

育った市の郵便番号が「666」でした。テレビでオーメンが放映された翌日には小学校騒然(「悪魔の土地?」)。わたしは仲間に入れない、観せてもらえないから。という屈託のある「…観てないんですか?」シリーズ>>続きを読む

オルランド(1992年製作の映画)

4.2

サイファイと時代劇を交互に観る脳トレ。1992 年作でも衣装がサンディ・パウエルでした、豪華絢爛。ティルダ様の男装!!という趣味性の高いやつです。ヴァージニア・ウルフは読んだことないんだ(いろいろ不勉>>続きを読む

ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017年製作の映画)

4.0

たぶん『LUCY』以来のリュック・ベッソン。本気でやるサイファイな監督と認識しちゃうぞ。世界観が確立してました。マーケットが異次元にあるってどうなってんの?? 拡張し続けるアルファは電脳世界に似ていた>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

英国王室コスチュームドラマは大好物。主人公のアン女王がソーキュートでいながらやっぱり「支配者」であるのがいいです。邦題がよい、The Favourite を歪めずわかりやすくしている。サラとの少女時代>>続きを読む

わが青春に悔なし(1946年製作の映画)

3.2

終戦翌年!の黒澤初期作品。皆様が若くてそれだけでお宝感があります。青年・志村喬ですよ、見たことある? 髪が黒いのよ。杉村春子先生はそんな老け役をするお年ではないのでは…。主演は原節子です。年齢不詳の妖>>続きを読む

ブルークリスマス(1978年製作の映画)

2.9

ユー・エフ・オーと区切って発音される飛行物体が目撃されています。サイファイ設定の上に国家的・国際的「謀略」を描いた暗いお話は倉本聰脚本でした。『ブルークリスマス』だもんね。当時のオールスターキャストで>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ヨルゴスを讃えよ! 絶対帰依! のカルト信仰生活に入ろうとして、普通やらない Wikipedia 読みしたらアカデミー賞最多ノミネートとかいう超メジャー監督と突きつけられ、「それなら僕が誉めなくてもい>>続きを読む

アクアマン(2018年製作の映画)

5.0

寝て起きたら固有名詞が全部飛んでいて、ぼやっとした話になります…。モモアさんの愛嬌爆発映画でした。ぐっと振り向きサムズアップしそうな(しないよ)決めポーズにヨッ! 三代目!と声を掛けたくなる。王様! >>続きを読む

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

『ロブスター』が完璧だったのでヨルゴス・ランティモス教に入信しました。さっそく過去作、これさー、邦題がネタバレじゃん、いいけど。プール付きの豪華な家に閉じ込められた少女・少年にしてはもういい歳ね、が、>>続きを読む

ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男(2017年製作の映画)

5.0

テレビ見ないのは子供の頃にチャンネル権を持ったことがないからで、やがて興味を失った。これもきっとリアルタイムで徹夜で観た人がたくさんいるのであろう(うらやましい)、伝説の 1980 ウィンブルドン決勝>>続きを読む

ファースト・マン(2018年製作の映画)

5.0

『アクアマン』か『ファースト・マン』か? 踏み絵的な初日、「なんでチャゼルに駆けつけなあかんねん」とブツブツ言いながらこっちを踏む。アポロエイジなので…。アームストロング船長の人柄よろしく、真面目な伝>>続きを読む

ポーラー 狙われた暗殺者(2019年製作の映画)

2.7

Netflix さんがマッツの PV を撮ったと聞いて。あれ? 低予算だな? Netflix さんはお金持ちのはず! →この映画の予算は全て銃器とマッツ無双に遣いました、あとは蛇足です。どうせマッツが>>続きを読む

オブリビオン(2013年製作の映画)

2.5

IQ が低い。いや、トム・クルーズなんだから、そこを責めるつもりはない。アンドレア・ライズボローならこれどうぞとおすすめいただき、トム・クルーズ警報鳴り響くのに手を出した。オープニングがクリーンでピカ>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

5.0

IQ が高い。自分はハートウォーミングなヒューマンドラマに一片の共感がない欠陥人間で、真逆の方向性のこういうのに激しく入れ込む。説明されないディストピア近未来で、人々が全員コミュ障というよりサイコパス>>続きを読む

日本沈没(1973年製作の映画)

4.1

胸躍るディザスタームービーの金字塔。タイトルがネタバレという堂々たる日本滅亡映画です。昭和の名優よりちょっと若い(語弊)おじさんたちの中でタンバを贔屓にしております。タンバは空虚なところと必ず演説を打>>続きを読む

インフェルノ(1980年製作の映画)

3.7

とても眠かった。退屈という意味でなく、何かが開いた系の眠さ。色なのか音なのか。主役はマンション、「どこ、ここ?」「どうなってんの、この建物?」と迷宮に迷う。皆殺しです、全員死ぬ殺し方を見せる映画。繰り>>続きを読む

サンダカン八番娼館 望郷(1974年製作の映画)

5.0

『日本列島』熊井啓監督シリーズの相伴。おさきさん(田中絹代)の婆っぷりに平伏す。田中絹代にはもちろん品がありますが、「唐ゆきさん」が故郷の天草の村に戻って村八分状態で極貧の生活をしているという壮絶にヘ>>続きを読む

メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

4.5

ハリー・ポッター不履修の理由を考えた時、「子供には魔法が必要だけど、もう大人だった」と結論しました。つまらない大人からケチつけるほど老害なことはないからな。自分の「魔法」はメアリー・ポピンズでした。こ>>続きを読む

サブウェイ・パニック(1974年製作の映画)

5.0

界隈で評判の高い '70s クライム・サスペンスを自分もこっそりと。タイトルバックからジャジーで「これはハードだぞ、傑作の予感!」で始まる。口髭眼鏡の地味な風采のおじさんが大きな荷物を持って一人…、二>>続きを読む

サスペリア(2018年製作の映画)

5.0

ティルダ様の三つ編みいぃぃぃーー!!に尽きる。

というのは嘘で全編すばらしいですね、今年いちばん待っていた(まだ一月です)期待を上回るマスターピース。映画史に残るやつ。ティルダ様がザーッとカーテンを
>>続きを読む

世界一と言われた映画館(2017年製作の映画)

3.2

山形県酒田市に一度、訪れたことがある。感じの良い街だった。ケルンに行った。欅は、貸切で入れなかった。戦後昭和の酒田の文化のコアだった映画館、グリーンハウスのお話。昭和 51 年の酒田大火の火元となり焼>>続きを読む

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

3.4

予習して臨まないと完全に無理なやつです。ふ、不親切…笑。最初の方で挫折した人がパラパラ席を立つ映画館なんて初めてかも。地味です地味! アクションも肉弾戦で地・味! マカヴォイさんの多重人格怪演をどうし>>続きを読む

シックス・センス(1999年製作の映画)

3.7

あ、そうなのかシャマラン監督は『シックスス・センス』の人か、と呑気な気づきを経て二夜連続シャマラン。観てないんです! 言うたらアレですけどこの作品は「俺史上最悪のネタバレ」を公開早々に食らい心に傷を負>>続きを読む

アンブレイカブル(2000年製作の映画)

3.8

シャマラン監督のことはよく知らず、マカヴォイさん『スプリット』を履修した成り行きでの予習です。すかさずセールしている甘ビデオは商売上手。2000 年! よく続編作る気になったな。あまり興味のないブルー>>続きを読む

喜望峰の風に乗せて(2018年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

初日に都心まで飛んで行くのはコリン・ファースの人徳でございます。STUDIO CANAL と BBC の骨太な伝記映画とも知らず。1968 年の出来事です。これ言うだけでネタバレですけど、めちゃ残酷な>>続きを読む

寒い国から帰ったスパイ(1965年製作の映画)

5.0

タイトルが変じゃないですか? タイトルを初めて見たのが中学生か高校生の時でした、そしてずっと覚えていた。当時の子供には「スパイ」って「ピエロ」にも似た、愉快な職業だったですよね、007 とスパイ大作戦>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.6

自分は恐がりです。絶賛レビューに押されて怖々と通りすがりのシネコンで。結論を言うと、怖くないです。いくつかのトラウマショック映像が夜フラッシュバックして寝られなくはなった。恐怖の本体は「得体が知れない>>続きを読む

日本列島(1965年製作の映画)

3.8

相伴。日本の空に重く垂れ込める、透明で見えないアメリカ支配が主題の反米映画。'60s はこんなにはっきりとキッパリとアメリカを見返す気骨があった、日本人には。平成の日本人は、アメリカの属国であることを>>続きを読む

トゥ・ザ・ワンダー(2012年製作の映画)

4.3

テレンス・マリック教に入信して四本目くらい。ツタヤにあんまりないですね…、困った。ほう、ベン・アフレック、と観始めると見切れまくる。映してやれよ!(後半は映ります、安心してください)。何を考えているか>>続きを読む

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

3.1

相伴。松岡茉優シリーズらしき。よかったです、松岡茉優。カワイイしか取り柄のない「いちばん普通」の子をよく演じておられました。はー、邦画は陰湿だね。自分も高校時代が暗黒で、まんまと、たっぷりと、嫌な気持>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

5.0

「俺とクイーン」を語らずに書けるか、やってみます。フレディ・マーキュリーの伝記映画で音楽映画。曲は皆さんご存知の〜、ゴージャスなやつです。
・曲が派手
・フレディの声が好みの範囲外
・あまりに衒いなく
>>続きを読む

2001年宇宙の旅 新世紀特別版(1968年製作の映画)

5.0

70mm 上映に挑戦するガッツはなかった IMAX で『2001』! 凄いなー、画がいちいち完璧だ。人間臭さを極力排除した登場人物が未来人だったんだな。世界そっちに行ってません…、21 世紀は分断と排>>続きを読む

北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

3.3

古典…。古典ですね。現代の発達したスパイ映画に慣れた身にはだいぶ「おっとり」でした。というか、「進路」でジャケに飛行機だから、戦争ものなのかと漠然と思ってましたね…。

「…観てないんですか?」

>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.0

相伴で邦画、詩暢ちゃんつながりでした。およそ文化と遠い人生で綿矢りさ読んだことない。評判でさぞ面倒くさい女が出てくるんだろうと身構えていたらコメディだったし主人公はめちゃ愛しい人。自分は一人暮らし半年>>続きを読む

否定と肯定(2016年製作の映画)

3.9

全員が言っていることを自分も言います。こういうことは全員で言わなくてはいけないから。原題は『否認』であり、邦題『否定と肯定』は悪意ある誤りです。あるいは、日本配給が映画の意味を理解していない。本当に腹>>続きを読む

アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

4.5

狂人が探偵ということは、それすなわちシャーロックである。ハリウッドの峰の下(シルバーレイク)で届かない上を見ながらエロ妄想にふけるアンドリュー・ガーフィールド(いちおう名前がある、サムだっけ)は無職、>>続きを読む