だいごろーさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

彼方のうた(2023年製作の映画)

4.0

@池袋シネマロサ

登場人物たちの背景や動機の説明を一切廃して余白で語るタイプの作品。
カセットテープという、まあある意味過去と現在を繋ぐ装置としてはありがちなものを頼りに、「音」を追い求める主人公は
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.8

@アップリンク吉祥寺

久しぶりに山下監督の作品観た気がする。
軽いタッチではありながらも、声変わりという少年から大人になる過程を辿る主人公が、ヤクザとの交流を通じて成長していく成長譚として描かれてい
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

4.0

@アップリンク吉祥寺

常識や社会性、人間としての成熟や成長などとは無縁で、全てを捨て去って「お笑い」にのめり込んだ青年の愛と狂気の日々。
ある意味「さかなのこ」のさかなくんと近い部分もありつつも、彼
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生きている画像(1948年製作の映画)

4.2

@ラピュタ阿佐ヶ谷

数年前の千葉泰樹特集で見逃した作品をようやく観れた。
著名な画家とそこに集う人々の群像劇なんだけどど、笠智衆とその奥さんの物語がとても感動的だった。
特に結納式で、大河内傳次郎と
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.0

@アップリンク吉祥寺

ようやく映画館で観れた…あとスクリーンでの未見作品はジャッキーブラウンだけなのでお願いします。
やっぱりオープニングとラストの切れ味が素晴らしい。

サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.6

@新宿ピカデリー

気軽に友達と家で観る映画としてはまあまあ面白いかもしれないけど、さすがに薄すぎたかな。
死に方のバリエーションもそこまでの満足感はなく。

NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)

3.6

@新宿ピカデリー

闖入者が現れて一家が崩壊していくという話の流れに搾取するもの、されるものという構図や現代の東南アジアの構造なども含まれて見応えあったけど、前作のインパクトと比べるとだいぶ劣るなと思
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ヘル・レイザー 4Kデジタルリマスター版(1987年製作の映画)

4.0

@シネマート新宿

やっぱりビジュアルが最高だってことをスクリーンで再見して改めて感じた。あのヌメヌメの質感とか魔導士たちの見た目が素晴らしい。
 

王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

4.2

@ポレポレ東中野

今まで観てきたどの映画とも違う、ドキュメンタリーやフィクションなどのジャンル分けも拒否するようなとても不思議な映画で、唯一無二の体験ができた。

大まかなあらすじは最初の15分くら
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

@TOHOシネマズ日本橋

素直に何も考えずに観ると素晴らしい作品だなと思う。特に役所広司の演技は素晴らしいし(ラストの表情!)、三浦友和とのおっさん同士のじゃれあいとは、カセットの選曲の渋さとか、あ
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.5

@丸の内ピカデリー

期待値が極限まで上がりすぎてしまったので、その割にはイマイチ感が強かった…
最後のオチも含めて、想像を超えてこないあと一歩の状態が終始続いて、ハマりきれず。
新しい表現もなく、ホ
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.2

@TOHOシネマズ錦糸町

これはすごく良かった。
きちんと戦争の恐ろしさを描いてるところが素晴らしい。ちゃんと向き合ってると感じた。

雨のシーン、プールのシーンなどの映像表現もアニメでしか描き得な
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ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

4.0

@シネスイッチ銀座

2度料理がメインのシーンがあるけれど、特に2回目の、病床に臥した奥さんに作ってあげる料理のシーンがとても良かった。
愛情表現としての料理が、自然光の撮影も相まってとても神聖でかけ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.2

@シネマカリテ

引退撤回してくれてありがとう。やっぱりこの時代にはカウリマスキが必要だと思う。
絶望したくなるような社会の残酷さ、どん底の暮らしの中にも、そこには寄り添ってくれるような音楽と映画があ
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DASHCAM ダッシュカム(2021年製作の映画)

3.6

Amazonプライムで鑑賞

そこかしこに白石監督イズムを感じて結構楽しめた

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

3.8

@ユーロスペース

復讐譚なんだけど、カウリスマキが撮るとこうも作家性が如実に現れるんだというさすがの出来。やっぱり近年の希望溢れるラストが好みかも。

切腹(1962年製作の映画)

4.5

@新文芸坐

かなり久しぶりに鑑賞。
痛烈な武士道批判。竹光の切腹シーンは映画史に残る痛さが観客に伝わってくる壮絶なシーン。

市子(2023年製作の映画)

4.0

@アップリンク吉祥寺

生きていくためにした選択、そのどれもが重くて壮絶。当たり前の意味を改めて考える。

ほかげ(2023年製作の映画)

4.0

@ユーロスペース

ラストの闇市のシーンに希望が託されてたのがすごく良かった

正欲(2023年製作の映画)

4.2

@新宿ピカデリー

マイノリティを取り扱った映画は増えてきていて、特にLGBTが主題の映画は特に海外の作品ではめちゃくちゃ多いんだけど、そういったマイノリティの枠からもさらにこぼれ落ちて、誰もが見落と
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春画先生(2023年製作の映画)

4.0

@シネスイッチ銀座

かなり面白かった。今年随一の変な映画で、春画という題材が導入なので文学的な映画を期待すると思わぬところまで連れていかれる。
特に安達祐実が出てきたあたりから、行くところまでいって
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

4.0

@新宿ピカデリー

予想以上に面白かった。水中シーンが好きで、呼吸をするためにあんな手段があったのかという驚きがあって最高だった…発明でしょ。強いのもあるけど決して諦めない、不屈の精神ってのが肝でそれ
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.6

@TOHOシネマズ新宿

ゴジラの描き方は良かった。
特攻隊員の生き残りで葛藤を抱えた青年役の神木隆之介は難しい役どころではあるので正直実力不足感が否めなかった…
元々苦手な佐々木蔵之介は相変わらずで
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過去負う者(2023年製作の映画)

4.0

@ポレポレ東中野

かなりの意欲作。過去に犯罪を犯した人が社会に復帰すること、それを社会はどう受け入れていくべきなのか。彼らをサポートする人たちはどんな葛藤があるのか、被害者はどう折り合いをつけるべき
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.0

@ヒューマントラストシネマ渋谷

面白かった。エンタメ度やサービスは少なめ、地味でミニマムな作りだから特にNetflixで配信されたのを家で観ると退屈しそうだけど、殺し屋が淡々と後始末をこなす様をじっ
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Bi Gan | A SHORT STORY/ビー・ガン | ショートストーリー/壊れた太陽の心(2022年製作の映画)

3.8

@ヒューマントラストシネマ渋谷

色々なアイディアが短い短編の中で展開していって夢見心地のまま15分間の旅は終わる。

悪い子バビー/アブノーマル(1994年製作の映画)

4.4

@新宿武蔵野館

鑑賞記録
傑作。あんな始まり方でこんなハッピーエンドで終わることある?!
罵倒された言葉たちがあんな風に昇華され、世間との繋がりを生み出す展開は素晴らしかった。