アニー・エルノー『事件』が原作の映画『あのこと』を見た。まだフランスで中絶が違法だった60年代に妊娠してしまった女子学生が主人公。
自分の身体のことなのに、なぜ社会にあーだこーだされなければならんのか>>続きを読む
1922年当時にこんな映像見てしまったら、ほんとに夢中になって、映画以外のことが考えられなくなりそう!映像でできるおもしろさ、しかも100年経っても通じる動きと人間の感情がぎゅっと凝縮されてた。
バスケットボールは1チーム5人でやるスポーツだということさえ知らなかったわたしでも面白く見ました。
みんな演技がほんとにうまくて、ものすごく心揺さぶられるドラマだった。
容赦なさそうな雄大な自然も、閉鎖的な島の倦んだ人間関係もなにもかも怖い。見てるあいだ人間が怖いよぉーーとずっと泣いてたくらい、おも>>続きを読む
「闘病モノ」かと見るつもりはなかったのだが(フィクションで、泣いちゃうのわかってるものをわざわざ見るのが苦手で…)、脚本に『あのこと』のマルシア・ロマーノの名前があったので見た。
そうしたら、マジメル>>続きを読む
舞台版は見たことがないのだが、結婚前カップルと離婚前カップルでキャストが違うということから想像するに、それぞれ別のカップルの話だと思って見ていたのに実は同じカップルだった!という「発見」を観客がするこ>>続きを読む
健気に働くロボットに愛着を感じるのはもちろん、それを動かしているエンジニアや科学者のなかに若い女性たちがたくさんいて(なかにはリーダーとして)活躍してることにも感激する。
ある種の男性が持つ、ありとあらゆる「イヤ」な感じをキニアさんの確かな演技力で懇切丁寧に伝えてくれる映画……「うっ、いるこういう人!ある!こういうシチュエーション!」とあるある状態になるでしょう…ほんと>>続きを読む
まるで日記文学映画。これはフィクションだとしても、現実にこれまで自分の思いどおりにはならない、選択肢がとても少ないなかで選ばされてきた女性たちの人生を思い切なくなった。
このレビューはネタバレを含みます
戯曲を映画にするとたいていセリフが多くて鬱陶しいのだが、これもそうだった。それはもう仕方ない。
にしても同じテネシーウィリアムズ作『ガラスの動物園』ではトムの同性愛描写には気がつかなかったけど、この『>>続きを読む
こんな残酷な話だったのか…というくらい恋人サラの人生が悲しすぎる。賢く、すべてが「見えてる」人なのに活かす場所がない…つらい…そして、こんな前作の終わりかたで『ハスラー2』があんなノリなわけ??そして>>続きを読む
こういう創作に出てくる「広告代理店」のひとって、とても軽薄な言葉遣いで無理難題をふっかけてくるとか横柄だとか、誇張され揶揄され…って感じのを見るけど、実際はどうなんだろう。身近にいないのでわからない。
邦題は『ロニートとエスティ』だけど、この映画でロニートはほとんど葛藤はしておらず、自分の生まれ育った環境からも厳格な戒律からもすでに解放されている。彼女よりもずっと苦しんでいたのはありのままの自分を表>>続きを読む
祖国独立、抵抗の話なので、プロパガンダといえばそうだけど、神話のようでもあり(主役二人の神の化身ぽさがすごい)、わたしは不服従や反骨の物語が大好きなので、面白かった!ビームのムチ打ちシーンの歌には心震>>続きを読む
日本初のユニバーサル映画館シネマ・チュプキ・タバタの字幕・音声ガイド制作の舞台裏を収めたドキュメンタリー映画。本作は「穂の国とよはし芸術劇場プラット」が行っている舞台手話通訳者つき公演の取り組みを伝え>>続きを読む
文革のときに本国から泳いで香港に渡ってきた夫婦、六七暴動で逮捕された男、天安門で民主化運動の学生代表だった弁護士の物語を、それぞれ今の香港で民主化運動に身を投じている若者が、自身の体験もオーバーラップ>>続きを読む
ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードの仲良しぶりを堪能する映画
手際よく土を型に入れて乾燥させたあとに積み上げて焼いていくレンガ作りの工程が見ていて面白かった。
『バーニングバード』の監督だったのね…!あれはなかなか厳しい現実をそのままという感じだったけど、今作は少しだけ希望もある結末だし、描き方もまあ穏やかになって…そしてうまくなったなと思ったけど、コンペ作>>続きを読む
久しぶりにひどい映画を引き当てたなと思った。こんなに思わせ振りホラーに仕立てなくてもよかったのでは…。現在よりもすこし過去の設定なのかもしれないが、いまのヨーロッパで「金髪碧眼」の少女ばかり集めて「エ>>続きを読む
クライムアクションのエンターテイメント作品として優秀。そしてチャドウィック・ボーズマンがもういないのかと思うと、とてもさみしい。
父と長男が体現する「ある種の男性によく見られる地味だけど決定的に嫌にさせる」振る舞いの描き方がうまい。