Takasakaさんの映画レビュー・感想・評価

Takasaka

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ポケットいっぱいの涙(1993年製作の映画)

4.5

ブラックムービーの定番であり傑作
いまに至るまで何度も繰り返されている話だけど、冒頭のコンビニ強盗から緊張感とキャラクターの実在感が凄い
ジェイダ・ピンケットはこの映画だけで永遠に存在出来ると思う
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

3.6

主人公が最低な人間なのは間違いなく、そこに可愛げ、好感を見出だせるかは人それぞれだろう(女を利用して生活するスカウトマンタイプなので自分は嫌い)が、映画の良さはその周辺にあると思った(テキサス)
奴が
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ツイスター(1996年製作の映画)

3.7

新作公開前に初鑑賞。
トラウマがあるにしても狂人にしか見えない女主人公とわりとくだらない連ドラのような人間関係。
取るに足らない要素が多すぎるにも関わらずこの勢いはすごい。
稀有な映画だと思う…。
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ショッピング(1993年製作の映画)

3.4

セイバーズ・オブ・パラダイスやオービタルといった当時のUKのダンスミュージックがガンガン流れ、才気ばしるカッコいい映像とキャスト。
ブレードランナーとトレインスポッティングを足して、あんまり面白くない
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アウトロー(2012年製作の映画)

4.3

今更アマプラドラマ版ジャック・リーチャーにハマり、見逃してた今作も観ましたが最高。
トム・クルーズのリーチャーは肉体的には全く強そうには見えず、たぶんミスキャストなんだろうがこんな映画作ってしまうのは
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.5

いっそ潔く母親をマクガフィンとしてのみ存在させて、ぐだぐだしたドラマはないほうが良かったんじゃないかと思う。
つまり後半のことですが。
そこが核なんだろうけど、自罰と他罰とかゴチャゴチャしすぎてぼやけ
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ゴースト・チェイス(1988年製作の映画)

3.2

エメリッヒ第三作目のドイツからハリウッドに進出した辺りの映画。
やりたいこと、どっかで見た場面てんこ盛りで何をしたいのか良く分からない感じがすごい。
全部やりたいんだろうけど…。
ヨーダのパチモンが大
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シュア・シング(1985年製作の映画)

3.4

ロブ・ライナー初期作
2000年代以降の特にジャド・アパトー周辺のコメディ映画を通ってしまった後だと、どうしても他愛もなく素朴すぎ、笑いの手数も少なく感じてしまう。
4年後のジョン・キューザックの代表
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カントリー・ベアーズ(2002年製作の映画)

3.7

ディズニー流で捻りが全くないけど、ウェルメイドで良い映画。
Jim Henson's Creature Shop製の熊スーツのクオリティと演技の自然さで見る前にイメージしたストレンジな感触はほぼない。
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怪人スワンプ・シング/影のヒーロー(1982年製作の映画)

3.5

ほぼほぼ「鮮血の美学」な舞台設定とタイムラインにハリー・マンフレディーニの音楽とホラーの文法でコミックヒーロー物を作ったような奇妙な魅力があった。
悪党の成果発表会がストリッパー呼んでのパーティー会場
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クリフハンガー(1993年製作の映画)

4.2

最近はこういう映画が丁度よく観てて楽しい。観たつもりになってる観てない大作、ヒット作を積極的に観ていきたい。
トレヴァー・ジョーンズのサントラとジョン・リスゴーの笑ってしまうくらいの悪役ぶりが良い。
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

ハンナ・シグラが登場して以降のギアの入り具合がとても良かった。
女性の解放としてのセックスとかいう手の話ではもちろんなく、知識と経験を得て自分の考えを持ち、そんなもんより魅力的なものが世界にあると当然
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暗黒街(2015年製作の映画)

3.8

M83のアルバム「Hurry Up、We're Dreaming」が超名盤で映画的なスケール感とエモーションがあるので使いたくなるのは分かるが、いくらなんでも頼りすぎだと思う…。
とはいえ一番印象に残
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.2

最近三池崇史の牛頭やビジターQを観返しているので、今作の不謹慎で突拍子もない展開の生真面目さが退屈に感じてしまった。
そして三池の方は神話性もメタファーもなく、おそらく思いつきで露悪的な小ネタ詰め合わ
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.7

特に後半にかけてご都合主義にも程がある脚本に無理を感じてしまったけど、やりたいことブチ込みまくったらそうなるだろうし仕方ない。
AIが完全にひとつの人種、世界として描かれているので今日的な問題を描くS
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.1

予想していたよりも精神的に深刻で地獄巡りのような映画でしんどかったが傑作だと思う。
自分をコントロール出来なくなった危うい人間を見てて「気を付けろよ…」とこちらが思ってることを全部やられてしまうのでだ
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.5

80年代を舞台にしたコメディ番組という画面が続き、ロケーションを活かせない撮影のいまいちさでジャンル映画としての弱さは気になった。
異常な状況のセッティングと小ネタで持ちはするがもったいない。

ブルービートル(2023年製作の映画)

3.6

「スパイ・キッズ」の次はこれ、くらいの対象年齢で楽しかった。
「コブラ会」のミゲルの活躍が観れるだけで嬉しい。
どたばたラテンファミリー物であることを抜きしても垢抜けないセンスだなとオープニングクレジ
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マディのおしごと 恋の手ほどき始めます(2023年製作の映画)

3.6

「グッド・ボーイズ」の監督の新作、往年のキャメロン・ディアスみたいなジェニファー・ローレンス主演で安定のクオリティ。
個人的にはやはり「スーパーバッド」のような童貞像に共感してしまうが、こっちの方が今
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.3

なんかゴッドファーザー好きそう…なイタリア世界。
ホラーに近づくのは良いが、宗教的なモチーフがチグハグに感じた。
聖書を大切にしたりと素朴な信仰心なのは一作目から伝わってるが、神に近づきすぎてる。マッ
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雪山の絆(2023年製作の映画)

4.2

二時間半近く非常に体力を使う映画。
この題材に対してアプローチは色々あると思うが、完璧に近い仕事振りだと思う。
墜落前の描写など回想も最小限な作りが潔くて良い。

ブラックベリー(2023年製作の映画)

4.2

期待していたマット・ジョンソン新作。
唐突にU-NEXTに登場で勿体ない。
マット・ジョンソン自身が演じるダグの幼稚な映画オタクキャラとか面白いんだけど、ブラックベリーが作った現象のスケールとギャップ
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DASHCAM ダッシュカム(2021年製作の映画)

3.5

観ている人間が共感し感情移入出来る普通の人間が恐ろしい目に合うが、普通の人間の日常会話なんて面白い訳もなく平場がとにかくダレるというPOV映画にありがちな問題点をどうしようもなく下品すぎる主人公にした>>続きを読む

バトルランナー(1987年製作の映画)

3.7

筋肉とSFを超えてエアロビクスとSFも融合する体育会なSF映画。
刺客が出落ちにも程がある間抜けさだし、これもいちいちシュワがギャグ(わりと笑える)を挟むスタイルなので緊張感は一切ない。
衣装と美術、
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レンフィールド(2023年製作の映画)

3.7

テーマは明確でキャラクターが揺らぐこともないのであまり深みはないけれど、サクッと見れて楽しかった。
ニコラス・ケイジの演技だけでお得な気持ちになれる90分映画。
身体能力がインフレしすぎてるアクション
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死霊のはらわた ライジング(2023年製作の映画)

3.6

ひたすら陰惨でハードコア志向だったフェデ・アルバレスのリブートより好き
ちょっと笑ってしまう気楽なバランス
ただアパートより森と湖、だと思う

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.9

観る前からメルヴィルの「サムライ」が下敷きになってるのは分かってるけど、想像以上に素直にそういう映画
スミスは良いけどGirlfriend in a Comaは笑ってしまった
さしてひねりのない殺し方
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.3

近作でいえば「オールド」のようなミニマムで感動的な家族のドラマと「ミスター・ガラス」のような使命を持った人間が展開するスケールのでかすぎる物語の食い合わせが悪い。
シャマランが執着している2つのモチー
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スティール(1997年製作の映画)

3.4

シャキール・オニールがとにかくデカくて、住宅街を歩くシーンなど背景の建物との遠近感が狂うので表現主義みたいになってた…。
あと非ネイティブでも分かるくらい演技が下手だけどそこは終盤に向けて改善されてい
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ブギーマン(2023年製作の映画)

3.3

ホラー映画の人間が一番怖い…というのがあまり好きじゃないんだけど、どっかで見たようなクリーチャーよりは病んだ精神病患者の方が怖い
とはいえウェルメイドで手堅い映画だと思うし、楽しめた

狼/男たちの挽歌・最終章(1989年製作の映画)

4.5

フィンチャーの新作が同じ英題だ、と思って10年ぶりくらいに見返した。
正直劇中の感傷的なだけ歌謡曲と同様古びてはいると思う個人的には。
ただそういう表現の極北として圧倒的な濃さは永遠だと思う。
恋愛も
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DEAD OR ALIVE 犯罪者(1999年製作の映画)

4.8

国立映画アーカイブで再見
出落ち止まりのくだらない小ネタ含め突飛な描写が多いけど、キャラクターを使い捨てにせずまともにドラマを描ける、というかちゃんとドラマを語る気がある辺りが三池崇史の良さだと再認識
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ミッション:インポッシブル2(2000年製作の映画)

3.6

恋の駆け引きをカーチェイスでして死にかける序盤から呆れるような場面の連続で興奮と脱力で忙しかった
マーシャルアーツを中心に香港がハリウッドにインパクトを与えた時代の徒花という感じだけど、いま観るとRR
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ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

4.0

昔オリジナルのドラマを何話か観てからこのデ・パルマの一作目を観て、期待と違いあまりにも陰惨な内ゲバ映画なのでがっかりしたけど久々に観たらすごく面白かった
死に様が妙に印象的な映画

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