CUさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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怪物(2023年製作の映画)

4.0

snsなんかでは賛否両論だったので、どうなんだろうと思いながら観に行ったけど悪くなかった。というより、むしろこれまでの是枝作品に比較すると、わかりやすく飲み込みやすかったように思う。

たださ、是枝監
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波紋(2023年製作の映画)

3.0

プール、信仰の水、雨。様々な時の様々な波紋。ただ、なんか自分的にノリきれなかった。

ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.5

とにかく近くの映画館でこの作品を上映していたら、少し無理してでも観に行くことをおすすめしたい。

3時間半もの長い映画だから、反復されるシーンに退屈する時間もあるかもしれないが、その時間の長さの中で反
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私、オルガ・ヘプナロヴァー(2016年製作の映画)

3.9

この作品を観て、2008年に秋葉原通り魔事件で無差別大量殺人を犯した加藤智大死刑囚を思い出した。

自分は彼が犯したような犯罪には、時代性が強く反映されており、その影響が何らかの原因を生み出していると
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

この映画を観て、ケイト・ブランシェットに抱かれてえ〜!と思ったのは私だけではないはず。マジで抱かれてえ〜!カッコよすぎる。

世界の終わりから(2023年製作の映画)

3.3

なんだ、なんだ。先日観た「ノック」も含めて、世界の終末が何か問題になっているのか?「あなたが世界の終末を人類を救うのよ」と言って突然見知らぬ人々が現れる展開も同じ。こちらの主人公は少女だけど、主人公が>>続きを読む

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.5

家族3人で借りた林中のコテージに突然現れた見知らぬ男女4人。ヴィジョンを共有しているという彼らは、人類の救済のために家族3人のうち1人を犠牲として捧げよと語る。その理由を聞いても「選ばれたから」。納得>>続きを読む

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.0

5人の犯罪集団の物語ということから賑やかな映画をイメージしていたが(オーシャンズみたいな)、最初から最後まで静かなクライムサスペンスだった。

ただ、ラストにとんでもなくカッコ良いワンシーンがあり、途
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零落(2023年製作の映画)

4.5

浅野いにおの原作を基に竹中直人が映画化した作品。この映画を観て、久々に退廃的という言葉を思い出した。

かつて売れっ子の漫画家だった深澤だが、今や落ちぶれつつある。連載が終了し、次回作を描かねばならな
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.5

お金持ちの男性と結婚して幸せを手に入れたハンター。しかし、専業主婦として日々を過ごすうちに何か違和感を感じ始める。そんな時、妊娠が判明。幸せの絶頂にいるはずなのに、彼女はビー玉や電池など食べられない様>>続きを読む

エマ、愛の罠(2019年製作の映画)

2.0

公開当時に映画館に観に行こうかなと思っていたのだけど、映画館で観なくて良かったと思うほど、わけわからんかった。途中も最後もわけわからん。そんなことまでやる必要ある?あと、無駄にエロシーン多めでげんなり>>続きを読む

ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.5

文句なしに面白い。台詞が少なく物語の構成も単純だけれど、終始作品全体を覆う緊迫感が観ているこちらを引っ張っていく。

主な登場人物はモス、シガー、ベルの3人。彼らの関係性は、偶然遭遇した殺人事件現場か
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.3

今年のアカデミー賞で最優秀主演女優賞を受賞した岸井ゆきのさんの素晴らしいスピーチに心を動かされて、県外まで観に行って来た。

岸井さんが「観てください」とオススメしていた通り、とても良い作品で本当に多
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.8

スピルバーグの映画制作の原点を描いたもの。自伝的映画と宣伝されていたので、エンドクレジットが流れた時は「え?これで終わり??」と驚いた。自伝というにはちょっと短いし、自伝というほどスピルバーグに物語の>>続きを読む

エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.5

んんん??これ一体何の話なんだろう???っていう前半と、いい感じで物語が収束していく後半との乖離がなかなか激しくて、いまだ今日観た映画が何なのかを把握できないでおります。

唐突に性的なシーンが始まっ
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.7

随分前に映画館で観たけれど記録するのを忘れてたのでアゲ。

ゆるい繋がりでは煩わしいことも少なく自由ではあるけれど、その分孤独だよ〜とジワジワ感じさせる作品だったような記憶。

でも、孤独だけどノマド
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シャドウプレイ 完全版(2018年製作の映画)

3.6

1980年以降改革開放を謳って対外的にも内的にも市場を開き、膨大な富を蓄えていった中国経済の30年。しかし、蓄えたはずの富は今やバブルの様にはじけそうな状況にあり、凋落の兆しを見せている。

この映画
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.5

修道女ベネデッタの愛の物語。その奇跡は嘘か?本当か?いや、どちらでも構わない。嘘も本当もベネデッタが奇跡と言えば奇跡なのだから。

エロ、グロ、バイオレンス、サスペンス、感染症などなど、実話とは言えて
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.5

生まれつき食人しちゃう18歳の女の子マレン。それまで一緒にいてくれた父親が突然失踪してしまう。残された手紙とテープ、そして出生届。初めて見る出生届には顔も覚えていない母親の居所らしき住所が書かれていた>>続きを読む

エゴイスト(2023年製作の映画)

2.0

同性愛をテーマにした映画にはなかなか名作が多くて、今回結構楽しみにして行ったのですが…

すんません、ちょっと自分には合わなかったかな。そもそもこの映画のテーマは実のところ同性愛ではなかった。

ただ
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ノベンバー(2017年製作の映画)

4.0

最初のシーンでもっていかれた。
SF映画か??と見紛うほどだった。しかし、美しい映画だったなあ。エストニアの映画は初めて観た。世界中の色々な地域の映画がもっとたくさん日本で公開されるといい。

百年の夢 デジタル・リマスター版(1972年製作の映画)

3.0

若い頃はこういうドキュメンタリーを好んで観ていたけれど、今はこのような作品における被写体の選定に何か差別的なものや政治的なものを感じてしまい、素直に楽しめなくなった。

でも、その変化はもしかしたら良
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.8

面白かったけど、ちょっと期待し過ぎたかな。原作を全く知らずに観た方が良いかもしれない。

ただ、原作を描いた井上雅彦が監督しているから当たり前なんだけど、絵が無茶苦茶キレイだった。アニメというより、原
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

昨日まで親友だった人から突然避けられたらどうしますか?

主人公のパードリックは親友だと思っていたコルムから突然そんな対応をされる。

お前のことが嫌いだ、話しかけないでくれ、どうして俺にかまうんだ。
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冬の旅(1985年製作の映画)

3.8

旅人とホームレス、どう違うんだってね… 旅好きの自分にとっては、なかなか辛辣な作品だった。

窓辺にて(2022年製作の映画)

4.3

穏やかで良い人なのだけど、受身で感情表現が薄く、いつも淡々としているフリーライターの市川。妻の浮気に気づいてもあまりショックを受けなかった自分にショックを受けて、悩んでいる。

そんな彼の悩みを聞いて
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イースタン・プロミス(2007年製作の映画)

4.5

生まれたばかりの赤子を残して死んだロシア人の少女。その少女が残した日記を巡り、物語は展開していく。

日記を読み解こうとする主人公のアンナと、その日記の内容を封じようとするロシアンマフィア。クローネン
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インディアン・ランナー(1991年製作の映画)

3.7

ベトナム戦争から帰ってきた不良な弟フランクと警察官である兄ジョーの、すれ違い片思いな物語。

社会人として働いて家族を養い、真面目に生きてほしいジョーの想いを理解しながらも、そうすることはできないフラ
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RRR(2022年製作の映画)

4.0

イギリスの植民地時代の話なので、途中嫌なシーンも結構あったけど、ラストはスカッとしたなー。

ラーマとビームの主役の2人が強くてかっこいいし、有り得ない展開やダンスシーンも良くて、ワクワクできたし気分
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パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)

3.7

取り替え子の話というのはあらすじを読んで知っていたけれど、途中からの物語の展開に頭の中が「?!?!?」

でも、「なんかこれでいいんだよなー」と、最後は変な元気がもらえる、そんな作品です。

アドモド
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.9

前作のようなガッカリ感は無し。RADWIMPSや中村佳穂など、アーティストのMVのようでも無し。変に速いテンポで進むでも無し。

素直に面白かった。

ロードムービー的要素を入れて、色々な人との出会い
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

4.0

鑑賞後、爽やかな気分になる良作品。

灰を流すトイレをみんなで覗き込み、笑い出すシーンが印象深かった。

ヴィゴ演じる父親の背中を押すために、息子のレリアンが希望に関するチョムスキーの名言を放つのにも
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.8

この映画、大好きだなあ。

黒人と白人のロードムービーと言うと、思い切り2人がぶつかり合って、徐々にお互いを理解していくみたいな、そんな内容を勝手に想像していた。

けれど、この映画は少し違った。ぶつ
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ダイヤルM(1998年製作の映画)

3.0

グゥイネス・パルトローが美しい。ヴィゴ・モーテンセンがカッコいい。それを観るだけなら十分な作品。