CUさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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狂武蔵(2020年製作の映画)

3.0

坂口拓演じる宮本武蔵が、とにかく切って切って斬りまくる映画。

77分ワンカットが見所だけれども、同じようなシーンが続くので、気を抜いても大丈夫。途中で寝ても大丈夫。

何もしたくない時に、お菓子食べ
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.8

書きたいことは沢山あるのだけど、なんか全くまとまった言葉にならない、そんな映画である。

ここ数年みた邦画の中では、個人的に最高傑作だと思う。

この社会に適応するべく自分自身をカスタマイズさせる三上
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.8

2人が共有した時間は二度と戻らないけれど、その時間のなんと美しく素晴らしいことか。

恋愛における二度と戻らない時間。この映画のタイトルの「花束」には、おそらくそんな意味がこめられているのかもしれない
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.0

自閉症の妹と一緒に暮らす足の悪い兄。造船所で働いていたが、リストラされて職を失う。生活に困窮する兄妹だが、兄は妹が売春まがいなことをしていると知り、あるタブーを犯す。しかし、歓喜に溺れる妹を見て、兄は>>続きを読む

ポエトリー アグネスの詩(うた)(2010年製作の映画)

3.7

生活保護を受けながらヘルパーとして働く主人公のヤン・ミジャ。詩作に興味を持ち、文化院での詩の講義に参加し始めた矢先、一緒に暮らす孫のチョンウクがある事件に関わっていることを知る。

臭いものに蓋をする
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恐怖分子(1986年製作の映画)

4.0

1980年代、高度経済成長期の台湾を舞台に、ある発砲事件をキッカケとして人々の間に物語が連鎖していく。

発砲事件に関わるハーフの女、発砲事件を偶然写真撮影する金持ちの青年、偶然のイタズラ電話が引き金
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奇跡の海(1996年製作の映画)

3.9

プロテスタントを信仰する厳格な集落に生まれ育った女性ベスの愛の物語。

事故で全身不随になった夫のために、別の男性とセックスしなければならないという滅茶苦茶な設定の作品で、さすがラース・フォン・トリア
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シークレット・サンシャイン(2007年製作の映画)

4.5

夫の故郷である「密陽」に引っ越してきたイ・シネと息子のジュン。シネはピアノ教室を開業し、2人の生活はうまくいっているように見えた。

しかし、町の女性たちと飲み会を催し、酔って帰宅したある日、ジュンが
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.6

肖像画を描いて欲しいという依頼を受けて、海辺の街にあるお屋敷に出向くことになった画家のマリアンヌ。

そこで彼女は、エロイーズという気難しい娘と出会う。交流を深めるうちに求め合うようになる2人の心と身
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越年 Lovers(2019年製作の映画)

3.5

台湾と日本の山形を舞台に、男と女が繰り広げる3つのストーリー。

感想書こうかなと思ったけど、この映画、まだ全国上映されてないんですね。

と、いうわけで、ネタバレしそうなので感想は書かないでおこうか
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タイトル、拒絶(2019年製作の映画)

3.4

簡単に言うとデリヘルで働く女性たちの姿を、その背景も交えて描いた作品。主に伊藤沙莉演じる事務所スタッフのカノウの視点によって物語が展開する。

もともとロ字ックという劇団で演じられていた作品を映画化し
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ばるぼら(2019年製作の映画)

3.8

手塚治虫原作の漫画『ばるぼら』を、息子で映画監督の手塚眞が映画化した作品。

主人公の売れっ子作家・ミクラがばるぼらと名乗る不思議な少女と出会い、惹かれてゆく物語。

作品全体がエロティックで退廃的で
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オアシス(2002年製作の映画)

4.2

前科三犯で社会でも家族内でも除け者にされている男性ジョンドゥと、脳性麻痺により自由に身体を動かせない障がい者の女性コンジュの恋愛物語。

とはいえ、甘いラブストーリーではない。2人の恋愛模様は非常にハ
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ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

4.0

この作品では、キム・ヨンホという男の人生の現在から過去まで、約20年間を巻き戻してゆく。

プロローグでは仲間たちが20年ぶりに集まってピクニックをしている場所に、ヨンホが突然現れて場を荒らす。

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息もできない(2008年製作の映画)

4.3

借金取りでチンピラのサンフンが、ヨニという女子高生と知り合い、次第に変わってゆくストーリー。

幼い頃に家庭内DVを経験したサンフンは、暴力による感情の表現方法しか知らない。また、そのDVによって妹を
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Strange Circus 奇妙なサーカス(2005年製作の映画)

4.5

『冷たい熱帯魚』と同様、園子温監督によるエログロ&バイオレンスな作品。プラス性的虐待の要素も加わり、いまの時代ではおそらく作れないだろう内容。でも、かなり面白かった。いしだ壱成の演技がもっと上手かった>>続きを読む

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

4.5

久々に観た本格的なエログロ&バイオレンス。たまらん。この映画、大好き。

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.0

ゆるいゆるい映画。ゆるいゆるい函館の街で生きる、ゆるいゆるい若者たちを描いた作品。

1980年代に発表された函館出身の作家・佐藤泰志の原作が基になっている。『そこのみににてひかり輝く』、『オーバーフ
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ヘルタースケルター(2012年製作の映画)

3.3

岡崎京子が描いた漫画の映画化は、やっぱり難しい。いまの時代にフィットするテーマであっても、内容的には描かれた当時の時代性が色濃く反映されているので、何となくストーリーに古臭さが感じられてしまう。

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ドキ死(2018年製作の映画)

3.5

並の人生が一番という意味で名付けられた並子。片思い中のヤマシタ君には麗奈ちゃんという可愛い彼女が。しかし、ヤマシタ君のストーキングを並子は毎日の日課にしていた。

そんな中、ヤマシタ君の彼女・麗奈ちゃ
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.0

こんな怖い映画だと思わなかった…

ホラー映画じゃないのに凄く怖くて、心拍数が上がっています。あと、眉間にシワがよりっぱなしですわ。

とにかく唐田エリカ演じる朝子の、得体の知れなさに恐怖。最後、良平
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.6

蒼井優はとても良い女優さんだと思う。演技力も高いし、ルックスも良い。だけど、この映画は蒼井優じゃない方が良かったのではないか?

映画を見終わって真っ先に考えたのはそのことで、いや、その前から、映画を
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星の子(2020年製作の映画)

3.7

ちひろを直そうとして宗教を信じるようになった両親も、お姉ちゃんも、伯父さん家族も、誰も悪くない。誰も悪くないんだけど、宗教というとどうしても偏見が先にたってしまう。

ただ、この映画では手っ取り早い善
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.0

結婚後、仕事を辞めて出産し、専業主婦になったキム・ジヨンは、育児や家事、義実家との関係などに追い詰められて、いつしか精神を病んでいく。

この映画の舞台は韓国だが、「これはまさに自分のことだ」と感じた
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.5

草なぎ剛がトランスジェンダーの役を演じるという魅力的な設定かつ大きな話題性に、自分はやや期待し過ぎたかもしれない。

確かに草なぎ剛は良い役者さんで、この映画でも好演していたけれど、様々な点で垣間見え
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赤い航路(1992年製作の映画)

3.8

イギリス人夫婦のナイジェルとフィオナは、船旅の最中にミミとオスカーという不思議な夫婦と知り合う。

ミミに下心を持つナイジェルは、オスカーと彼女の馴れ初めから現在までの奇妙な話をオスカーから毎日聞かさ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

観たのは一昨日。何故か勢い余って公開日に映画館まで行ってしまった。

多くの人が感想や内容を書いているだろうから、感想を少しだけ書こうかな。


単純に面白かった、けど、IMAX完備のシネコンで観るこ
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ブラック・スワン(2010年製作の映画)

4.2

ナタリー・ポートマン演じる地味なバレリーナのニナが、主演に抜擢され、初演で成功をおさめるまでのストーリー。

主役を演じるプレッシャーにのしかかられて、ニナの精神は次第におかしくなっていく。

映画の
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.5

なんてcoolな映画なんだ!

主役のモリーもエイミーも、同級生の面々も、みんなcool!遊び人のように見えてしっかり勉強はしていたり、冷たそうに見えて優しかったり、クレイジーだけど友達想いだったり。
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渇き。(2013年製作の映画)

2.8

失踪した娘を探す過程で様々な事件に巻き込まれていく主人公の藤島。妻との離婚後は離れて暮らしていたため、ほぼ娘について知らない藤島だったが、娘を探せば探すほど、娘のクソっぷりが明らかになっていく。

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