シミステツさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

フィフス・エレメント(1997年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

23世紀感の全くないコーベン、フィフス・エレメントで謎の言語を話す粗野なリー・ルーも最初はめちゃくちゃ野生的で強いのに警察に追われると助けを請い涙するという人間味のあるギャップがあってそれぞれ面白い。>>続きを読む

青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

恋人同士の咲太と麻衣。そこに初恋の相手・牧之原翔子がやって来て「大人翔子」と一緒に住むこととなる。「大人翔子」と「中学生翔子」。※アニメを観ていないと展開が早いというか設定が分からない。
心臓移植手術
>>続きを読む

からかい上手の高木さん(2022年製作の映画)

3.9

からかいすぎだろ!(好き)
チョキで勝ちたい。からかわれた回数×3回の腕立てとからかわれ貯金してるの笑う。水中にらめっこの「好き」強い。その年のホタルを一緒に見たら永遠に結ばれるという都市伝説。
夏休
>>続きを読む

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

心を閉ざした天才青年ウィルと心理学者ショーンの交流を描いた物語。ノーベル賞級、2年かかって解いた数学の問題をサラッと解いた清掃員のウィル、という才能と境遇のギャップ、そして人物の特徴を掴みにして入り込>>続きを読む

破戒(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

穢多非人、被差別部落出身の丑松の、出自にまつまる苦悩と葛藤を描いた、島崎藤村原作の映画。

父からの戒め。それは自らの出自を隠し通せというもの。教師としての人徳、信頼もある丑松の出自が徐々に露わになっ
>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

元軍人で妻に先立たれ孤独に暮らす頑固者のコワルスキー。アジア系の移民が近所に越してきたことで、偏屈で石頭な彼の心の有り様、生活が変わっていく。

ベトナム戦争の名残でやってきたというアジア系移民。モン
>>続きを読む

50回目のファーストキス(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

福田雄一らしいクドさもあるコメディ要素が前半ふんだんに盛り込まれながらも、短期記憶障害を持った瑠衣の1日で消えてしまう自身への記憶に対して大輔がどうアプローチしていくかが見どころの一つ。プレイボーイで>>続きを読む

マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020年製作の映画)

3.3

原題は”My Salinger Year”
作家を夢見てサリンジャー担当の編アシとして働くジョアンナはサリンジャーへのファンレターへ返事を書く日々。自身の夢と現実と恋愛と。dreamじゃなくてaspi
>>続きを読む

パプリカ(2006年製作の映画)

3.5

名刺に書かれたpaprikaの文字からのタイトルバックがかっこいい。林原めぐみさんの声ってやっぱり唯一無二の艶と冷たさがあって素敵だなと感じた。

他人の夢を共有できる装置・DCミニが盗まれる。夢の中
>>続きを読む

マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

3.4

ナルコレプシー。

男娼として働くマイクとスコットの母を訪ねるロードムービー。
射精する時の家が降ってきて崩れ去る描写はガチの天才だと思った。男性にしゃぶられて絶頂する経験がどれほどか分かりやすすぎた
>>続きを読む

バッファロー’66(1998年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

冒頭釈放されてすぐに刑務所のトイレ借りようとするの面白い。トイレで居合わせた男性を恫喝するヤバめの気性はそりゃ捕まるわというもの。母親との電話で妻がいるとついた嘘。母親の元へ連れて行かねばならなくなり>>続きを読む

少女は卒業しない(2023年製作の映画)

3.4

朝井リョウ原作、恋する少女たちの最後の卒業式までの2日間を描いた物語。

廃校が決まり、取り壊しが決まっている校舎で、最後の卒業、最後のさよなら。青春の、世界のすべてだった学舎で、離ればなれになる彼氏
>>続きを読む

パリタクシー(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

金なし休みなし、人生最大の危機を迎えていたパリのタクシー運転手シャルルが、終活中の92歳マダム・マドレーヌをタクシーに乗せ、人生を大きくドライブさせていく物語。

指定された道を通らないプロとしてのこ
>>続きを読む

鉄コン筋クリート(2006年製作の映画)

3.3

ヤクザの町・宝町。クロとシロは”ネコ”と呼ばれる親兄弟を持たない暴力集団として幅を利かせていたが、宝町の変化によってこの町の未来、クロとシロの運命が変わろうとしていた。

ヤクザに怯むことなく渡り合う
>>続きを読む

アリス(1988年製作の映画)

3.5

ストップモーションを駆使した奇妙で狂気じみた映像がシュールさを醸し出す。ウサギの目とかイッてるもんね。少女の口元アップにした語りが示唆的。その後出てくる様々なアリスシリーズもファンシーで世界観の作り込>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

役所広司演じるトイレ清掃員の静かで淡々としたそれでいて美しい日々の暮らしを映し出したこころ温まる「日常ロードムービー」映画。

古びた木造アパートに住む平山は、朝、近所の箒を掃く音で目を覚まし、丁寧に
>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.6

ウェス・カラーが眩しくて最高。
人口87人のアステロイド・シティに5人の天才キッズが集結する。科学賞の授賞式の最中、宇宙人が到来。宇宙人が降り立った瞬間シュールすぎた。宇宙には意味がありげで意味がない
>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

英国日産は新たなマーケットの創出を目論み、グランツーリスモのレーサーを本物のレースに参加させる夢のプロジェクトを掲げる。GTアカデミーというプロレーサー育成プログラムを立ち上げ、ゲーマーのヤンも不可能>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の『2001年宇宙の旅』のBGM(『ツァラトゥストラはかく語りき』)効いてる。
世界観ビジュアルがめちゃくちゃかわいくて楽しい。車椅子が出てきたり、人種や多様性に配慮しているイメージ。

バービー
>>続きを読む

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

綺麗な裏切りと伏線回収が印象的な家族の愛の物語。二幕構成になっていて、最初は梨花のトンデモぶりが徹底的に描かれる。自由奔放で、服に散財し計画性もなく、ふらふらと男を取っ替え引っ替えしていく様はもはや毒>>続きを読む

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ヨーロッパ企画らしいタイムリープもの。
映像(カメラの質感)が低予算な感じがする。グローがかった映像やクローズアップするカメラワークが印象的。
2分ごとにループする世界線。受け入れるのが早いしお客さま
>>続きを読む

エレファント・マン(1980年製作の映画)

3.6

外科医のトリーヴスはエレファント・マンと呼ばれる青年・メリックを引き取り研究対象に。身体の90%がコブで覆われ特殊な外見をしているメリック。当初怯えていたメリックも次第に言葉を覚えていくなど知能の高さ>>続きを読む

キャラクター(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

クラシック音楽がサスペンス感を煽る。
売れっ子漫画家を夢見る万年アシスタントの山城はひょんなことから一家殺害事件の第一発見者となってしまう。いい奴は悪人を描けない?自分に無い要素は描けない?そこで見た
>>続きを読む

17歳の肖像(2009年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

16歳のジェニーが歳の差離れたデイヴィッドに恋をする、歳の差の恋物語。冒頭の雨の中濡れたジェニーと車で並走するシーン好きだな。

厳格な家で育った子は自由な外の世界というか大人の魅力を感じがちな多感な
>>続きを読む

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

震災の苦しみや痛み。被災者、苦境に立たされた人間たちの悲痛な叫び。震災から時を経て、宮城県内で連続殺人事件が起こる。

世間に迷惑とかではなく権利。最低限度の生活のために声を上げていいという円山の言葉
>>続きを読む

DISTANCE/ディスタンス(2001年製作の映画)

3.3

教団信者の加害者遺族は加害者なのか被害者なのか。車を盗まれたアクシデントからロッジで一晩を共にする。神とか正義とか、宮沢賢治。

ニキータ(1990年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

タイトルバックかっこよくて笑っちゃった。男たちの歩く後ろ姿。マルバツゲーム剃りの頭いいな。

警察に尋問され「ニキータ」っていう最初の一言でニキータらしさがめちゃくちゃ出ていた。すごい。
秘密工作員に
>>続きを読む

TAXi(1998年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

タクシーゴリゴリ改造してるのおもしろい。こち亀みたい。8回運転免許試験に落ちてる絶望的ドライバーセンスのエミリアン、マザコンだしゲームで運転練習してるのとかシュールで漫画的。
ダニエルがエミリアンをタ
>>続きを読む

トランス・ワールド(2011年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

オープニングの疾走感、テンポの良い切り替えよい。森の中に迷い込んだサマンサ、そしてトムとジョディ。皆、車の故障から迷い込んだ。

冒頭でベタだけどお互いの性格の違いでいがみ合う様子を作り、それぞれのキ
>>続きを読む

イット・フォローズ(2014年製作の映画)

3.4

セックスを媒介に呪いがうつるという設定がおもしろい。当事者にしか見えない、ゆっくりじんじわと忍び寄るというのは死の根源的な恐ろしさ。人のつながりや派生となると性行為を媒介に置くのは設定として理にかなっ>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

地球外生命体と意志の疎通をはかる言語学者のルイーズ。彼らが送る人類へのメッセージとは。
武器と道具だったり意味が曖昧な言語もあったり。切り口は面白いなと思った。言語は時。未来。

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.2

登場人物が追いつけなかった。戦闘機のシーンは良くも悪くもノーランらしくて音楽による不気味さはありつつ切迫感や迫力みたいなものから一歩引いて客観的に見る感じになってしまった。全然頭に入ってこなかった…。

男はつらいよ(1969年製作の映画)

3.8

さくらに会えた時の「ションベンしてくらあ」が良い。
尸に水と書いて尿、尸にヒ二つでオナラはピー。さくらの縁談の場を最悪な言動でぶち壊してしまい、奈良へとさすらい、御前様の娘・冬子に一目惚れしてまた柴又
>>続きを読む

お遊さま(1951年製作の映画)

3.5

1951年の溝口健二監督作品。カメラワークと役者の画面の出入りが上手いなって開始5分で感じた。夫と生き別れ悠々自適に暮らしていたお遊さんが妹の見合いに付き添うと縁談相手から見初められてしまう物語。

ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

3.4

落ちこぼれイカサマ4流科学者たちがオバケ撃退部隊ゴーストバスターズを結成。音楽がよい。ビル・マーレイがまだ若々しい(当時34歳にしては老けてるけど)。最後のゴーザと戦うシーン面白い。マシュマロマン。ビ>>続きを読む