tosyamさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.8

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これといった魅力もないのになぜかみつづけてしまう。前半部。ギャグふくめテンポの緩急が絶妙にきもちわるい。そう問題の後半だが。テンポもなくなりただぬるぬるとすすむ。でもやはりみつづけてしまう。どこか画角>>続きを読む

事件記者 狙われた十代(1960年製作の映画)

4.0

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新聞が他社を出し抜いてのスクープで売り上げていた時代。そんな時代の粋でエンタな男の群像ドラマ。しかし今じゃ見る影も無い。新聞。バックのスポンサー大企業いや闇国家その顔色ばかり。

⼗年 Ten Years Japan(2018年製作の映画)

3.5

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死んだ彼女が好きだった公園の花壇に彼女を不法土葬してあげる高齢者カップルの彼のエピソードが良いplan75。ショッカーの新しい作戦名。

仮面ライダーX(1974年製作の映画)

5.0

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xは或る意味。歴代ライダーちゅう最もグロテスクだと言いたい。前作v3に登場したライダーマンの発展型だ。ライダーマンは必要最低限の改造しかされなかった。取り外し出来る義手は改造ではない。道具でしかない。>>続きを読む

憂国(1966年製作の映画)

4.5

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三島は帽子をまぶかにかぶり顔さえみえず。その雰囲気は将校というより特務機関員。三島は山本常朝の葉隠を愛読していた。新渡戸稲造の武士道が武士の聖典だとするとよりニヒリスティックな葉隠は草とよばれた忍者の>>続きを読む

シルバー假面(2006年製作の映画)

4.0

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アバンシーン怪奇大作戦をおもわせる京都っぽさで期待たかまる。が。しかし。実相寺の本来の和美学は時代反映の手段とは筆者おもっていない。あくまでも現代の。京都奈良和歌山をはじめとする古代民俗学的なもので。>>続きを読む

赤い殺意(1964年製作の映画)

4.5

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超先取りのメガネ女子に萌える。何よりもうらぶれたストリップ小屋でのバンドシーンが最高。ベースレスのドラム。ギター。ペット編成で。これは間違いなくフリージャズだ。編成と言い選曲と言い。なんとギターは殿山>>続きを読む

空白(2021年製作の映画)

4.0

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ヒメアノ~ルは原作ありきの傷天なハードボイルドで。縦軸の探偵ミステリー味もたのしめあじわえたが。これは犬猿とおなじ純粋にホラー。縦軸なんかなく。ただ横軸へと胸糞に。収束終息どころか拡散蔓延するばかり。>>続きを読む

ガメラ対深海怪獣ジグラ(1971年製作の映画)

4.2

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ゴジラ対ヘドラと同年の作もはや大映はなくダイニチ配給の怪獣ズタボロ時代。でしっかり海洋汚染も同様に踏襲し。ともに宇宙からの来訪者なのだが。ヘドラ以上にその存在が生命体としてはかなり難解というか複雑とい>>続きを読む

にっぽん昆虫記(1963年製作の映画)

4.1

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もはやアマプラのせいで日活ノワールファンとかした筆者には本作。かつてあれほどファンだった今村昌平を作家的芸術映画っぽくみれなくなっていると実感。後半のカルト宗教からのコールガール組織の件ばかりが魅力的>>続きを読む

箪笥<たんす>(2003年製作の映画)

4.0

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筆者には本作。実は自分がサイコパス殺人者だったと知るドンデン返しに見え。その一点が面白かった。周囲の人間がドンドン不幸に。その原因を周囲の人間の方にあると思い込んだり。幽霊のせいにしたり。それって今の>>続きを読む

温泉しかばね芸者(2017年製作の映画)

2.8

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主人公の崖っ縁あっぷあっぷキャラ付けが余計。デスノートな田舎ホラーとしてだけのシンプル仕立てで充分。狂言回しが目立ち過ぎてはいけない。尺が無いし常識人でもデスノートもてばつかいたくなる。吉本新喜劇風女>>続きを読む

コントロール(2007年製作の映画)

5.0

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どこまでジョイディヴィジョン。イアンカーティス。もっといえば音楽すらうっちゃってみれるかでおもしろさがます。あくまでしっているのが前提で苦行のようにしてみるのだ。それでこそイアンカーティスにちかづける>>続きを読む

ノーザン・ソウル(2014年製作の映画)

4.2

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あの頃。田舎にすんでる中学生なんて金もなく映画館もないしレコード買う金もない。エロ本かってラジカセでロックをエアチェックしまくるぐらいしか娯楽なかった。そういえばなぜ小学生の頃の漫画家の夢やめたのだろ>>続きを読む

ウエスタン・スターズ(2019年製作の映画)

4.4

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イージーライダーがニューロック。なんともなつかしい響き。でみるアメリカ裏面史なら。本作はアメリカーナサウンドでみるアメリカ裏面史。

プロフェシー/恐怖の予言(1979年製作の映画)

4.4

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飲料水に毒物が混入されている陰謀説。陰謀説は該当事象をうけいれるまでを。容易に。手軽に。オブラートしてくれるだけで。のりこえる。わらいとばす。までに前向きにワタシをしてくれはしない。だから人はホラーを>>続きを読む

獣人(1938年製作の映画)

4.5

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蒸気機関車は不気味だ。操縦席がない。前に人がいてもみえないでひきちらかすのがデフォルト。はしりだしたらとまらない。はじまったらおわるは自然まかせ。いかにも近代的だ。巨大産業革命的だ。発作的だ。パンデミ>>続きを読む

谷岡ヤスジのメッタメタガキ道講座(1971年製作の映画)

4.3

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父と長男がくりひろげるエディプスなエロ話を縦軸に。横軸へと残酷ホラーが脱線しがちしがちするところはパゾリーニ。三波伸介が不気味な軟体性を。宍戸錠がマカロニ残酷テイストを。ホラーはゴシックばかりでなくバ>>続きを読む

愛の世界 山猫とみの話(1943年製作の映画)

4.4

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元祖フラバラ。狼とまではいわないが人さらいのヤクザ者にそだてられたおかげか凶暴化した山猫トミこと小田切トミは山の感化院にひきとられる。前半いっぱいいっさい言葉をはっすることなく眼だけをぎらつかせすぐに>>続きを読む

石合戦(1955年製作の映画)

4.5

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神道ってイタリアンバロックな美意識だと再確認。ファシズムとの親和でパゾリーニやフェリーニの世界みたい。そんなドイツナチスゴシックな古城とはまたちがった不気味な旧世界屋敷にノンダクレ好色の親父とサイコな>>続きを読む

西部戦線異状なし(1930年製作の映画)

5.0

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昨日までの気のいい郵便配達が今日は鬼軍曹になっていたり。貨物列車につめこまれてどこなのかわからない街におろされたり。盗品で腹をみたし気がつけば山の上の最前線にいたり。砲弾に目をつぶされ絶望のさなかで犬>>続きを読む

忍びの者(1962年製作の映画)

4.5

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議論主体のディスカッション劇で進行する集団抗争映画。歴史は自動化し人体が物の様に壊れる冷徹残酷非情な唯物論映画。独裁者に抵抗する側の上層部がカルトや陰謀塗れ。で得体も知れない目的も知れない怪物なのはロ>>続きを読む

新書・忍びの者(1966年製作の映画)

4.2

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たしかに新仁義なき戦いシリーズでの菅原文太ばりに市川雷蔵の演技力と魅力と人気でさらにふかく主人公をほりさげようとの意図。旧シリーズのテイストをあえてこわしてまでリメイクしようとのチャレンジの跡もかんじ>>続きを読む

ある殺し屋(1967年製作の映画)

5.0

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これはもうほとんど黄金の七人のようなある犯罪グループのそのミッション達成へいたるまでのスリリングな恋と友情とうらぎりの集団内幕群像劇だ。タイトル反則まるで次作を変則とするために意図して集団劇にした感さ>>続きを読む

大魔神逆襲(1966年製作の映画)

5.0

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正にシリーズ最終作と言うかドラマ最終回って感じで何か見終わって寂しくなってしまいました。何か今回の魔神キャラ登場人物に幼い子供が多く何か神様と言うより頼れる戦災孤児達の不良の兄貴分みたいでした。他の出>>続きを読む

新・忍びの者(1963年製作の映画)

4.6

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いっきにエンタ度がます実質第二作な第三作。座頭市も陸軍中野学校も二作目が痛快シリーズへのみちしるべとなった。とにかく敵ボスキャラ秀吉のにくにくしさからのおいによる残酷な最期。それによって市川雷蔵のダー>>続きを読む

続・忍びの者(1963年製作の映画)

4.5

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陸軍中野学校のスパイたちが戦国自衛隊のように過去へとタイムスリップした顛末をえがく歴史改変sf。だとすると本作はとくにおもむきぶかい。そういう意味ではやはりシリーズ第二作にはミラクル魔がひそんでいると>>続きを読む

事件記者(1959年製作の映画)

4.8

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二作目からみはじめ三本目にして第一作。毎回趣向がちがってておもしろい。そしてナントこれはマンマ仁義なき戦いではないか。独立した実録ヤクザ映画としてもじゅうぶんなしあがり。もともと群像劇なのにくわえモノ>>続きを読む

サスペリア(1977年製作の映画)

4.3

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まさにザ黒宝塚な歌劇団に入団してしまった主人公。ふかい森を背後にした立地の建物ってとかくやばい。シャイニングならインディアンののろいそして本作なら魔女の巣窟。と定番の山ホラー。ポランスキーやニコラスロ>>続きを読む

事件記者 仮面の脅迫(1959年製作の映画)

4.7

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シリーズ物は二作目から。となると次は。って事になるが。第三作をみた。第一作はまたの機会に。さて今作は新聞の誤報がテーマ。訂正謝罪にラジオや街宣車まで動員し大変なさわぎに。sns時代だから逆に都市論マル>>続きを読む

散り行く花(1919年製作の映画)

5.0

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ベトナム戦争に抗議して焼身成仏した僧のようにもなれず破戒僧として無頼の限りを尽くす事も適わず。阿片窟に引き込もりただ時の過ぎ行くのを待つのみのヒッキー主人公。悪魔のようなあいつの三億円犯人カモン良のモ>>続きを読む

大怪獣バラン(1958年製作の映画)

3.8

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暗黒街ものの定番舞台といえば羽田倉庫街。真夜中のミニチュア倉庫街セットをあばれのたうつバラン最高。クールな質感はまさにフィルムノワール。白黒でのふかい陰影ということもてつだってかギャング然としたバラン>>続きを読む

和製喧嘩友達(1929年製作の映画)

4.5

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男はつらいよの原点。特に第一作。博とさくらの仲を取り持つ。卓袱台を挟んで庭で大喧嘩。初代おいちゃん森川信は最高の喧嘩友達だった。

われらの時代(1959年製作の映画)

4.2

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ビート小説の設定だけをかりて。ハイスピードに四方八方へと話をひろげるだけひろげ。一片の回収すらもせずに。唐突に無残な死でなにもかもあいまいなままおわらせる。これにジャズをまぶすだけまぶしてぶちかます。>>続きを読む

完全な遊戯(1958年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

あのノストラ大監督が昔びっくりする程の小気味良い映像派だった事に気付かせてくれた。そしてこれはもはや時計じかけのオレンジ。車のシーンなどそっくり。音楽も本家に劣らず暴力的。ゴジヘドの胸糞な眞鍋節の片鱗>>続きを読む

スーパージャイアンツ 宇宙艇と人工衛星の激突(1958年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

スーパージャイアンツシリーズ第6作。宇宙に逃げたナチスの残党が誘拐洗脳で人工宇宙国家を建国し地球侵略を開始した。その本拠地は元祖スターウォーズデススターと言って過言ではない格好良さ。前作の第5作から登>>続きを読む