tosyamさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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人喰いネズミの島/キラー・シュルー(1959年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

さすが長年カルトb級sfホラーとしていたるところでレジェンドあつかいされてきた作品だけのことはある。芯のつよさをかんじた。低予算のショボさがシブさにまで熟成されているフィルムノワールといってよい。急造>>続きを読む

007/ゴールドフィンガー(1964年製作の映画)

5.0

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スパイ映画と探偵映画のちがいはどんなところだろうか。事件へのとっかかり。か。探偵映画はあやしい美人の依頼人が事務所をおとずれ。スパイ映画はハイテクなツールで連絡がはいり探偵映画のようにむこうからではな>>続きを読む

サマリタン(2022年製作の映画)

5.0

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オール怪獣大進撃のような荒廃した街にすむ鍵ッ子が主人公。かつての大感染症禍で世界は二分した。サマリタンの光の国とネメシスの闇の国。主人公の街は。そして人心は闇の方にとりこまれた。キングの小説ザスタンド>>続きを読む

フェイクプラスティックプラネット(2019年製作の映画)

5.0

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実は死んでいた系ジャンル。ディストピア奇妙な界隈の場末のネカフェには女の幽霊がいる。幽霊だから自分がいきているのかしんでいるのかわからない。こんな設定だとやりようによっては幽霊が自分の死因をさぐる幽霊>>続きを読む

ワールドオブザ体育館(2014年製作の映画)

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体育館には避難所のイメージがあるし。そこにガラクタとなると。いよいよ終末的な廃墟感。で。タイトルにあらすじに惹かれて期待したのに。ナレーションでのモノローグに画面上では別のモノローグがテロップし。それ>>続きを読む

探偵事務所23 くたばれ悪党ども(1963年製作の映画)

5.0

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スティングのようなコンゲーム映画。薄幸なボスのオンナが腕のたつ探偵とくんで組織をだまし社会復帰する。笹森礼子。続編でも探偵事務所の新いりとしてでてて。筆者は続編のほうからみはじめたので。なんか事情のあ>>続きを読む

探偵事務所23 銭と女に弱い男(1963年製作の映画)

5.0

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いやはやフィルムノワールとはなんぞや。である。あのシリーズ最大にシリアスな女王陛下の007が白黒だったら。などと夢想させてくれやがる。

海底軍艦(1963年製作の映画)

5.0

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これは佐原健二平田昭彦小林哲子天本英世マンダの五人からなるきたるべき東映戦隊ヒーローもののサキガケ。旧来の東宝特撮テイストはアガキのようにみえる。でもそのアガキがよい。たしかにこの時期から円谷はあらゆ>>続きを読む

ザ・スパイダースのバリ島珍道中(1968年製作の映画)

5.0

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日活スパイダース4部作最終だけあってスケール大。音楽もカマヤツヒロシ寄りのマニアックな選曲や演歌。からインド音楽ならぬバリ音楽までと広範囲。アクション映画じゃないからアクションシーンは軍隊まで出て来て>>続きを読む

猿ノ王国(2021年製作の映画)

5.0

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低予算なのにハリウッド製ミステリーのよう。ポーの赤死病の仮面か。コロナで硝子の塔の上にひきこもった社長は最後まで姿をみせない。現実のくずれゆく巨大アイドル事務所社長のように不気味。社長秘書も現実同社と>>続きを読む

見上げた空とマスク(2020年製作の映画)

5.0

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伝統の廃墟映画田園映画庭園映画に連なる公園映画の誕生か。コロナが促した。名作そして誰も居なくなったは戦争や疫病で孤島に引き籠もった大富豪の物語と筆者は考えているが。この閉鎖空間での人間群像と其処で生じ>>続きを読む

ザ・スパイダースのゴーゴー・向う見ず作戦(1967年製作の映画)

5.0

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王道ナンセンスギャグだが途中。警察がでてきてスパイダースが怪獣の進撃のようにあつかわれたり。どこか脚本の重心がひくく硬派。社会派めいたりもしているので。全体をカフカや安部公房などのシュールsfコメディ>>続きを読む

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

5.0

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科学犯罪を捜査してくれる怪奇大作戦sriのような民間の組織が今の世の中に現実に存在してくれたら。どんなにかよろこばしいか。そして超人的ヒーローな活躍をしてくれたら。どんなにかよろこばしいか。とくにこの>>続きを読む

花を喰う蟲(1967年製作の映画)

5.0

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二谷英明ドラキュラ演技。虚無と退廃をたたえた調教恋愛ストーリーらしくカメラもキャストもいい。そんななかでヒトリ野性をほとばしらせる郷鍈治。つくづく仮面ライダーv3の後半をもりあげたのはキバ男爵とライダ>>続きを読む

狂った脱獄(1959年製作の映画)

5.0

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いかにもカストリ雑誌掲載っぽい原作で。ジャンル未分化な下世話さトンデモさ暗黒さ。ほぼ江戸川乱歩の少年探偵団かよな子供向け特撮ストーリー。sp映画でしかあじわえない岡田真澄の濃厚キャラと小杉太一郎の過剰>>続きを読む

痴人の愛(1967年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ヴェルヴェットアンダーグラウンドがアメリカに移植されたモッズバンドだということがよくわかる映画。アンディウォーホルのファクトリーで純粋培養されたような女ナオミ。

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

5.0

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メカ逆やノストラでたたれていた東宝特撮。まさにゴジラ1984と対をなし。その復活の凱歌といえる。そして。これは変身人間シリーズの復活でさえある。太陽を盗んだ人間。菅原文太が平田昭彦だったら。

リング2(1999年製作の映画)

5.0

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鉄が電磁波によって磁気を帯び塑性が変化する事の応用実用化としての鉄粉をテープに塗った媒体。それをビデオテープと呼ぶなら。前作での貞子の最終兵器それは霊波も電磁波の一種その理論を応用した呪いのビデオ。今>>続きを読む

殺しの烙印(1967年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

誰かが必ず誰かの殺し屋であり誰もが殺しのターゲットであり同時に殺しの依頼人である殺し屋だらけの殺し屋だけの架空の惑星。自分の最も愛する女を殺せと指令がくる残酷さ。他人が誰かに殺されてもなんともないけれ>>続きを読む

怪談新耳袋 劇場版(2004年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

二話目の残煙。宴席を抜け出しアルコールを摂取したまま運転。多人数の喫煙により体内のアルコールと密閉車内ガスが複雑に反応し人体そのものが燃料化した三人。低温山火事のヤバい地帯に迷い込み次々と発火。ファフ>>続きを読む

宇宙のデッドライン(1960年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

王道名作sfタイムマシンがカラーで。スチームパンク味なのに対し本作は鋭角三角形大好き60sレトロフューチャーテイスト。んでモノクロにしてノワール。世界観もワイドなicbmサターン型ロケットをロストテク>>続きを読む

驚異の透明人間(1960年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

たとえば怪獣にしても画面外にいるとし襲われる側の一人芝居で全編みせないでということもできる。でもそれを低予算と馬鹿にしてはいけない。そうすることでどんな姿なんだとか本当に怪獣っているのかとかメタな問い>>続きを読む

地球防衛軍(1957年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

巨根象徴な超巨大原子力蒸気機関船アルファー号がスチームパンクしててゴス。総天然色怪奇映画である。sf映画ではない。吸血鬼映画。すくなくともsf映画の本来もつ明朗カガクな面はどこにもなくミステリアン達マ>>続きを読む

喜劇 大風呂敷(1967年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

地獄の黙示録もマッサオの破壊力。内戦地帯や密輸地帯に暗躍するのは。暗躍できるのは。文明的な。企業や政府の。組織体ではなく。原始的な怪物化した個人身体なのだ。ということなのだろう。アジアのジャングルでは>>続きを読む

フクちゃんの潜水艦(1944年製作の映画)

5.0

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アニメ30分だがクオリティがたかいので中身がこい。よって戦意高揚目的でつくられているが芸術として成立しており。いろいろとかんがえさせられる。音楽やキャラはディズニーばりにファンシーだがドイツ表現主義的>>続きを読む

N号棟(2021年製作の映画)

5.0

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何度もリメイクされたし世界大戦争ノストラダムスの大予言など政治宗教映画の原点。古典アイテム中川信夫の地獄。今こそ地獄を団地にみたてリメイク。冷戦。オイルショック。オウム。そしてコロナ。それぞれの時代で>>続きを読む

宇宙大怪獣ギララ(1967年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

前半は2001年宇宙の旅と松竹家庭劇の融合。指令室などの計器には寺山修司さらば箱舟か。すべてに日本語で映像受信器などと札がはられている。神道かよ。後半は怪獣の進撃が圧倒的胸糞感で進行。神経をさかなです>>続きを読む

猿の惑星・征服(1972年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

タワーリングインフェルノやダイハードのような高層ビルパニック映画の雰囲気がたまらなくいい。ディストピアの静まり返る夜のビル街を孤独な青春の魂を抱え暗躍するシーザー。冒頭のヘリ着陸シーンからしてあがる。>>続きを読む

ビルマの竪琴 総集編(1956年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

けっきょくゾンビ映画もなんだけど戦争映画のテーマには娯楽アクションと異文化衝突という両側面がある。異文化に比重がかかるとトラウマもおおきくsf的になったりしてナカナカ難解で深遠になりがち。地獄の黙示録>>続きを読む

SEXハイウェイ 女の駐車場(1974年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

atgというより今村昌平や大島渚をかんじとってさえしまうまでに社会派すぎるテイストに驚愕。交通戦争からのオイルショックという。当時の不条理な社会の激変はsfチックでさえありディストピア映画やホラー映画>>続きを読む

不良少女 野良猫の性春(1973年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

新仁義なき戦い組長最後の日といい本作といいヤクザが交通事故でしぬとなぜこうもやるせない気分になるのだろう。ゴッドファーザーの長男ソニーの非業すぎる死も。ある意味。交通事故だった。砂漠の流れ者も。か。暑>>続きを読む

(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

なんか山田孝之がうなぎの役所広司みたいで。ラストの剃刀をてにするところ。店の奥の生活空間をみせるところ。店先にとうとつにあらわれるところ。すべてが不穏。無事に自転車でかえる姿にほっとした。

情熱の花(1960年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

こういうのをみるとインファント島モスラ小美人のスピンオフ。とおく日本の下町へやってきて大活躍する子供むけ特撮シリーズ。あったらよかったのに。

MEMORIES(1995年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

異臭兵器。みごとなガス怪獣映画。大怪獣のあとしまつはみならってほしかった。おなじく大友克洋の短編で東京湾を漂流するうち重油まみれになって表皮かたまりコア液化。結局ゲル状不定形で水槽にただよう目玉だけが>>続きを読む

鴛鴦歌合戦(1939年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

続清水港が2001年宇宙の旅なら鴛鴦歌合戦は時計じかけのオレンジ。パンクである。フリースタイルラップバトル一歩手前の女同士での歌喧嘩。叩き割られる百万両の壺。

インプリント ぼっけえ、きょうてえ(2005年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

河辺の生家は暗黒大陸アフリカで遊廓での一連はアメリカ南部奴隷制のよう。ポーを想わせるゴシックな米歴史薄明時代が無国籍な和ゴシックにまでたかめられている。ホラー映画として手放しでは楽しめない。なぜなら戦>>続きを読む