"また、行こう"
山梨県を主な舞台に"冬キャン"に勤しむ、女子高生による野外活動サークル・通称「野クル」の活動を描いたアニメの第2シーズン。
前シーズンではあまり出番のなかった恵那や野クル顧問の鳥羽先生、あおいの妹・あかり(チビ犬子)が野クルの活動に本格的に参戦。
また、リンが野クルのグループキャンプにたびたび参加するようになったり、逆になでしこがソロキャンデビューするなど、より横方向に物語が膨らんだ印象。
✏️旅の恥は掻き捨て
前シーズンになかった特徴として「キャンプ(旅先)での失敗」を描いた点が挙げられる。
リンが人生初のソロキャンに出かけるも、勝手が分からず試行錯誤する姿。
千明、あおい、恵那の3人が山中湖キャンプを敢行するも、予想外の寒さと事前準備不足から思わぬピンチを迎える姿など…
自分も台風が接近する中でキャンプしたこととか、バイクでの帰り道にゲリラ豪雨に見舞われて一歩間違えたら事故ってたな…とか、そんな「旅の失敗」をふと思い出した。
「あははうふふ楽しいね」というだけではない、キャンプ(旅)のちょっと怖い一面をも描いている。
✏️ジオスポット
今シーズンのクライマックスとも言える、静岡県は伊豆を舞台にした3日間のキャンプ。
伊豆への観光需要と地域活性化を喚起させ、また飯テロアニメとしての要素も健在。
(実際にアニメ放送後、身延町へのふるさと納税寄付金額が飛躍的に伸びている)
実際に存在する伊豆のジオスポットを巡りつつ、伊豆の海の幸・山の幸に舌鼓を打つなでしこたち。
ここでもやはり先述の「楽しいだけじゃない」旅の一面である「郷愁」の思いを自分に抱かせてくれた。
特に、初めは野クルの「ノリ」が苦手でグループキャンプへの参加に難色を示していたリンが、旅の終わりには「ありがとう。楽しかったよ」なんて…
なでしことリンの関係性、本当にステキ。
☑️まとめ
キャンプ、または旅行をしたことがある人ならば誰でも共感できるはずの、失敗談と旅が終わった後の少しの寂しさ。
それでも「また行きたい」と思えてしまう「旅の魅力」を、前シーズンより更に深掘りしている。
3日間の伊豆キャンエピソードを見ている時間は、まるで自分もなでしこたちと共にキャンプをしているようで…
というのはちと大げさかな。
なでしこたちの主な活躍の季節である"冬"が終わりを告げ、次第に春の陽気が顔を覗かせ始める今日このごろ。
あー、キャンプ行きたい!