なお

機動戦士ガンダム 水星の魔女のなおのレビュー・感想・評価

機動戦士ガンダム 水星の魔女(2022年製作のアニメ)
4.0
世間のブームからワンテンポ、いやツーテンポかもしれない、とにかく世間の波に乗り遅れての視聴。

本作のテレビ放送期間中はとにかくTwitterやら各種SNSの過熱っぷりがスゴくて、あまりの内容の濃さに語彙力を失った視聴者の感想だったり、物語の考察合戦が至る所で繰り広げられていたことが記憶に新しい。

✏️エアリアル、フレッシュトマト味
今から10年以上前に「日本人ならガンダムくらいは知っておかないとね」とアムロやシャアなどが出てくるいわゆる「ファーストガンダム」に挑んだことはあったのだが、ロボットアニメが性に合わず途中で脱落。

あれから10年。
ネット民全体を巻き込んだそのムーブメントっぷりと、ストーリーの骨子が「学園モノ」であり初心者にもとっつきやすいということを耳にしたので再度ガンダムの世界へと入門、いや入学。

これはたしかに前評判通り。
自分のようなモビルスーツの名前すらロクに知らない超初心者でも非常に理解しやすい物語と、スレッタやミオリネらが活躍する世界観に没入できるテンポの良さは間違いなく「ガンダム一見さん」に持ってこい。

ファーストガンダムで描かれた「帝国軍と連邦軍が~」みたいな小難しい設定はほとんどなく、本作で描かれるモビルスーツの戦いは学園の生徒同士による何かを賭けた「決闘」というシンプルさ。

スレッタとミオリネを中心とした人間ドラマ面も実に濃度が高い。
スレッタとミオリネ、両名の百合を楽しみつつ、それにちょっかいを出してくるグエルらスクールカースト上位の生徒たちとの確執に手に汗握る。

またスレッタたちがあずかり知らぬ「裏世界」ではさらに濃ゆい陰謀と謀略が渦を巻いている。
Season1でそれらすべてが明かされることはないが、いずれこの伏線は回収されるのだろう、今からそれが楽しみでならない。

☑️まとめ
ガンダムを知り尽くした旧来のファンから、自分のようなビギナーまでを幅広く受け入れる作風、そして光と影の両面を併せ持った学園の世界観は実に奥深いものがある。

最終話における、有名な例の衝撃的なシーンのみならず、人によっては一生モノのトラウマを植え付けそうな設定や演出も存在。
「学園モノ」というほんわかした雰囲気とのギャップが素晴らしい。

既にSeason2の視聴を開始しているが、これまたSeason1に引き続いて、何とも不穏で続きが気になるストーリー。
フレッシュトマト以上の衝撃を自分に与えてくれる演出や展開があったりするのだろうか…

<作品スコア>
😂笑 い:★★★★☆
😲驚 き:★★★★★
🥲感 動:★★★☆☆
📖物 語:★★★★☆
🏃‍♂️テンポ:★★★★☆
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