このレビューはネタバレを含みます
「多元宇宙(マルチバース)」。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の予告映像や、Disney+にて配信中のドラマ『ロキ』にてその単語が頻出するようになってから、MCU作品内でもかなり幅を利かせるようになってきた概念である。
そんなマルチバースを主題にしつつ、
「もし超人血清を打ったのがスティーブではなくペギーだったら…?」
「もしヨンドゥにさらわれたのが、ピーターではなくティ・チャラだったら…?」
などなど、「公式による2次創作」よろしく、ヒーローたちによるifストーリーが展開される。
全編フル3Dアニメーションという点もまた挑戦的。
キャストによっては、本編MCUにて該当のヒーロー/ヴィランを演じたご本人が声を吹き込んでいることもあり、思わず興奮してしまう&臨場感はバツグン。
終盤にかけての展開は「MCUらしい」、マルチバースなアベンジャーズが大集合しての最終決戦。
マルチバースってホント便利な設定だとも思った。
エピソードによってはインパクトに欠けたり、若干ナンセンスな内容のものがあるような気がしないでもないが、全体を通して見れば安定のマーベル作品クオリティ。
あくまで「番外編」なので、これからのMCU本編の展開に絡んでくるようなことはさすがにないかな~。
あ、でも期待はしてますぜ。マーベルさん。