ちょっと魔法でばんそうこ

はたらく細胞!!のちょっと魔法でばんそうこのネタバレレビュー・内容・結末

はたらく細胞!!(2021年製作のアニメ)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

 (2021) TOKYO MX
Cells at Work!
先の2020年劇場版は未見だが、第1期に続いて配信されていたので。
清水茜の原作漫画は1巻と2巻の途中までレンタルで既読。
24時間365日働く約37兆個の細胞たちのお話。
今シーズンは、漫画みたく擬音語などがアニメ中に表現されているのが嫌。「でーん」とか「きゅん」とか「ぷくーっ」とか。
乳酸菌が大活躍。腸内についての話題多し。善玉菌だいじ!腸内環境だいじ!
OP・EDともにシーズン1のほうが好きだが、ニューニューちゃん達はかわいい。

01 たんこぶ
赤血球に似て非力で方向音痴、帽子を前後さかさまに被っている血小板・“うしろまえ”ちゃん。「でーん」
⚫︎一次凝集:血小板が凝集した際、血小板凝集による血栓形成の過程において、血小板が血管内皮細胞下に粘着して停滞すること
⚫︎たんこぶ:頭蓋骨の外側に腫れ、出血(内出血)が起こり、こぶ状に腫れた状態のこと
⚫︎巨核球:血小板を産生する細胞。骨髄中の細胞の中では一番大きい
 ✏︎ 血小板ソング。
02 獲得免疫/パイエル板
⚫︎抗体:抗体は免疫グロブリン(Ig(アイジー))というタンパク質でできている。異物にある抗原と結合する抗体を作り、異物を排除するよう働く
⚫︎予防接種:抗原に対する免疫を得るために、毒性を弱めた病原体(ウイルスや細菌)や毒素を、前もって投与することで、以後、その病気にかかりにくくする予防策。投与する抗原物質をワクチンという
⚫︎獲得免疫:生後に感染や予防接種などにより後天的に獲得した免疫
⚫︎ムンプスウイルス:流行性耳下腺炎の原因となるウイルス。感染すると、片側あるいは両側の耳の下(耳下腺=大きな唾液腺の一つ)が腫れるのが特徴。顔がおたふくの面のようになるところから、流行性耳下腺炎は、通称『おたふく風邪』とも呼ばれる
⚫︎小腸:十二指腸、空腸、回腸の3つに区分される消化管。長さは6メートルを超える。小腸の内部には絨毛(じゅうもう)と呼ばれる小さな突起が密集しており、栄養分を回収する役割を果たしている
⚫︎腸管上皮細胞:栄養や水分の吸収を担う。また腸内細菌に対する過剰な免疫応答を回避するために粘膜バリアを構築する
⚫︎カンピロバクター:発熱、下痢、腹痛などをもたらす感染性腸炎の原因菌の一つ
⚫︎パイエル板:小腸の内側の絨毛と絨毛の間の谷になった部分や、絨毛がない部分にある免疫器官。その内部にはリンパ小節がたくさん集合している。腸管免疫において、重要な役割を担っている
⚫︎M細胞:パイエル板の表面に存在し、抗原となる細菌やウイルスなどを捕捉する細胞。捕獲された細菌やウイルスは樹状細胞に引き渡され、抗原提示される
03 デング熱/ニキビ
⚫︎ランゲルハンス細胞:表皮に存在する樹状細胞の一種。主に細菌やウイルスなど異物侵入を認識し、脳へ伝達する機能と、紫外線や乾燥などから肌を守る自己防衛機能の2つの役割がある。膵臓(すいぞう)に存在するランゲルハンス島と混同しないように注意
⚫︎蚊:ヒトなどから吸血し、ウイルスやマラリア原虫を媒介することもある衛生害虫。合計6本の針を持ち、そのうち2本の刃がついた針をノコギリのように使って皮膚を切り開く。その後、別の針で毛細血管を探り当てて吸血する。吸血の際に流し込まれる唾液には、血液が凝固しづらくなる成分や麻酔の成分も含まれている。蚊に刺された後、かゆくなるのはこの唾液がアレルギー反応を引き起こすため。血を吸いにくるのはすべてメス
⚫︎デングウイルス:蚊によって媒介されるウイルス。感染すると発熱、頭痛などの症状が出るデング熱を引き起こすことがある
⚫︎炎症反応:ヒスタミンなどの働きにより、炎症が起こると損傷部位に出現しているサイトカインと呼ばれるさまざまな種類の情報伝達タンパク質が白血球を引き寄せ、異物を排除しようとする。炎症反応は生体防御反応として不可欠なものである
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⚫︎毛根:毛の皮膚の内部にある部分。毛の元となる組織
⚫︎皮脂:皮脂腺から分泌される反流動性の油脂性の物質。皮膚や毛髪を保湿・保護し、乾燥を防ぐ
⚫︎毛母(もうぼ)細胞:細胞分裂し毛を作り出す
⚫︎皮脂腺細胞:成熟し、自己崩壊(アポトーシス)を起こすことで皮脂を産生している
⚫︎色素細胞:メラニンと呼ばれる色素を産生する。毛包(もうほう)の色素細胞は毛髪に色をつけている
⚫︎ニキビ(尋常性ざ瘡):皮膚の炎症性疾患。毛穴が詰まり、毛穴に皮脂がたまることで炎症が始まる。皮脂が多く分泌されるところにできやすい。膿が出たり、痛みを伴うことが多い
⚫︎アクネ菌:ニキビの原因となり得る常在菌。正式な名称はプロピオニバクテリウム・アクネス。酸素を嫌い皮脂を好む性質がある
⚫︎膿:組織の炎症部が化膿して生じる不透明な粘液。好中球を主とした白血球や血清などからなり、破壊された組織、死んだ細菌なども含まれている
⚫︎毛穴:皮膚の表面にある、毛が生える小さな穴。皮脂や汗、老廃物を排出するなど、体温調節・保湿でも重要な役割を持つ
 ✏︎ 蚊に6本も針があるとは知らなんだ……
04 ピロリ菌/抗原変異
⚫︎胃:袋状になった消化管のひとつ。食道と十二指腸の間にあり、食物をある程度ここにとどめ、胃液を分泌して、消化する
⚫︎ピロリ菌:胃酸に耐性があり、胃炎を引き起こして潰瘍をつくったり、さらには胃がんの原因にもなる細菌。人体の健康に悪い影響を与える悪玉菌である。正式名ヘリコバクター・ピロリ
⚫︎乳酸菌:乳酸菌は特定の細菌の名前ではなく、生育に必要なエネルギーを得るために糖を分解して大量の乳酸を作り出す細菌の総称。人体の健康をサポートする善玉菌。様々な特徴を持つ
⚫︎乳酸菌が出す乳酸:乳酸菌が代謝することによってできる物質。一部の菌は酸に弱い性質があるため、乳酸菌が出す乳酸によって死滅したり増殖を抑えることができる。乳酸菌の中には胃酸に強くピロリ菌を攻撃し、ピロリ菌の増殖を抑える株が存在する
⚫︎善玉菌:腸内に存在する細菌のうち、人体の健康に有益な働きをする菌の俗称。乳酸菌やビフィズス菌、ガセリ菌などが有名。免疫力の向上や腸の活動を促進させる働きがある。人体の健康に有益な働きをする。乳酸菌の一部には胃酸に強く、ピロリ菌の活性を抑える性質を持つものもいる
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⚫︎小腸:3話に同じ。
⚫︎プリン体:細胞の核を構成する上で、必要不可欠な物質。食品中のうまみ成分であり、レバーや魚卵などに多く含まれる。尿酸値を高める作用がある。プリン体は分解されると尿酸という老廃物となり、体内から排出される。尿酸が蓄積されると、痛風や尿管結石の原因となることがある
⚫︎乳酸菌の働き:乳酸菌の中にはプリン体を人間が吸収しにくい形に分解し、菌体内に吸収して自らの栄養源にするという働きをもつものもある
 ✏︎ プリン体はそのままプリン。
05 サイトカイン
⚫︎インフルエンザの抗原変異:インフルエンザは変異しやすいため、毎年のように抗原の性質が変わる。そのため獲得免疫では防げない場合がある
⚫︎免疫力とストレス:ストレスを感じると、リンパ球の働きが低下し、免疫力が下がる
⚫︎乳酸菌の働き:乳酸菌の中には免疫調節作用がある多糖体を産生するものがある。この免疫調節多糖体は樹状細胞を活性化する働きがあると言われている
⚫︎サイトカイン:細胞から分泌され、他の細胞に働きかける生理活性たんぱく質の総称
⚫︎免疫力の向上:樹状細胞の活性化により、サイトカインの産生を介して、NK活性の上昇や特定ウイルス抗体の産生が高まると言われている
06 悪玉菌
⚫︎大腸:水分やミネラルを吸収し、便を作る器官。消化の最終段階を行う。大腸の長さは約1.5メートルほどあり、盲腸、結腸、直腸にわけられる。大腸には、数百種類、100兆個もの菌が存在しているといわれる
⚫︎善玉菌:4話参照。
⚫︎悪玉菌:大腸菌(病原性)、ブドウ球菌、ウェルシュ菌など。タンパク質を腐敗させ、有害物質を作る
⚫︎日和見菌(ひよりみきん):バクテロイデス、大腸菌(非病原性)、ユウバクテリウムなど、特に良い働きも悪い働きもしない細菌。善玉菌と悪玉菌の優勢な方の見方につく
⚫︎腸内細菌のバランス:健康な人の場合、善玉菌20%、悪玉菌10%、日和見菌70%程度の割合で存在する
⚫︎免疫系と腸内細菌:免疫系は、侵入者である病原菌は排除するが、共生している腸内細菌は非自己成分であっても、体にとって安全なもの、有益なものであれば、攻撃しないといわれている
⚫︎MUCIN (ムチン):糖を多量に含む糖タンパク質から構成された粘性物質。胃や腸を細菌感染から守る働きがある
⚫︎杯細胞(さかずき-):ムチン(粘性物質)を分泌する粘液分泌細胞。小腸などにも見られるが大腸には特に多い
⚫︎腸管上皮細胞:栄養や水分の吸収を担う。また腸内細菌に対する過剰な免疫応答を回避するための粘膜バリアを構築する
 ✏︎ にゅーにゅーちゃんが可愛い。
07 がん細胞Ⅱ(前編)
⚫︎制御性T細胞の働き:制御性T細胞は細胞(自己成分)や有益な細菌を攻撃しないよう、免疫細胞の働きを抑える機能を持っている。この場合、がん細胞はもともと自己から生じた細胞なので異物(非自己成分)とは見なさず、免疫細胞の攻撃を抑制しようとしている
⚫︎悪玉菌の有害性:悪玉菌の有害性としては腸内腐敗、細菌の毒素産生、発がん物質の産生などが挙げられる。免疫力が下がったり、便やガスの臭いがきつくなったり、下痢や便秘を引き起こすなど、人体の健康に様々な悪影響を及ぼす
 ✏︎ 乳酸菌ちゃんが可愛い。
08 がん細胞Ⅱ(後編)
⚫︎日和見菌
⚫︎腸管免疫:体内に侵入した雑菌やウイルスと戦い排除する力を免疫という。腸管には感染を防ぐためのバリア機能があり、体内の免疫組織の50%以上が存在するといわれている
⚫︎パーフォリン:キラーT細胞が感染細胞やがん細胞を攻撃する際に放出する物質
⚫︎制御性T細胞の働き:がん細胞の何らかの変化によって、制御性T細胞はがん細胞を守る対象とは見なさなくなる
⚫︎乳酸菌の働き:乳酸菌の中には腸管上皮細胞に直接働きかけ、腸管バリア機能を維持するものもいると言われている
⚫︎腸内環境と免疫:腸内には善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3つの腸内細菌がいて、その勢力のバランスで腸内環境が変わる。善玉菌が増えると免疫力が高まる
⚫︎腸内フローラ(腸内細菌叢(-そう)):腸内には善玉菌、悪玉菌、日和見菌が存在し、数百種類、100兆個以上ともいわれる細菌が存在している。腸管内でそれがまるで様々な植物が群生しているお花畑のように見えることから腸内フローラ(フローラ:花畑)と呼ばれている
 ✏︎ T細包…

2022年8月22日〜8月27日 鑑賞