シングルマザーで夢遊病持ちのルイーズはある日、バーで知り合った名も知らない男性とキスをしてしまったのだが、彼は自身が秘書を務める事になる新しい精神科医デイヴィッドだった。
彼と気まずい仲になる一方で偶然彼の妻のアデルとも知り合い仲良くなってしまう。
デイヴィットと惹かれ合う一方でアデルに明晰夢のやり方を教えてもらい、三角関係は奇妙な方向へと進んでいく。
全6話のリミテッドシリーズと見やすめながらきっちり6話をたっぷり使って話を落とすので見やすかった。
欲を言えば事態が急転するのが4話の中盤ぐらいなのが少し遅いか。
3話ぐらいでひと展開あると見やすかったと思う。
現在時間軸とアデルの過去編とを交互に描いていく進み方は最初はよく分からないがどんどん繋がって面白くなっていく。
特に1話はよく分からないことだらけで切ってしまう人が出そうなのだが我慢して4話ぐらいまで見て欲しい。
秀逸なミステリーでありながら人間関係のドラマとしても登場人物が少ないのに面白い。
かなり力の入った脚本だった。
明晰夢をテーマにしている話だと分かってから「あーどこが現実の話か分からない展開来そうだなぁ」と懸念していたのだが、全然そんな展開にならないのが素晴らしい。
「実は理想の世界は夢で現実はこう」みたいなオチに安易に逃げない展開が良い。
最終話は本当に目が離せないし「そうきたかぁ〜」と感嘆してしまった。
微かにロブについて感じていた矛盾すら伏線として鮮やかに回収されて気持ち良すぎる。
かなり見やすい部類のドラマだと思うので休みの日とかに一気見して欲しい作品だった。
