あちぴろ

智異山のあちぴろのレビュー・感想・評価

智異山(2021年製作のドラマ)
4.0
標高1915mの韓国南部に位置する国内2番目の標高の高さを誇る山、智異山。
そこに存在する智異山国立公園のレンジャーたちを描いたドラマ。

このドラマのすごい所は常に山の中を舞台にしているため、走る、登る、下ると体力が半端なく必要になるだろうと容易に思えるところ。
役者たちの演技がすごい。

山の中で起こる違法行為を取り締まったり、遭難の救助、山火事、台風などによる水害、熊による被害、大雪とこんなに大変なことが起こるのかとレンジャーたちの体力に圧倒される。
智異山の美しさ、反する山の恐ろしさがよく分かる。


【キャスト】
❇️ チョン・ジヒョン(ソ・イガン、先輩レンジャー):「猟奇的な彼女」、「青い海の伝説」など。
❇️ チュ・ジフン(カン・ヒョンジョ、元陸軍大尉の新人レンジャー):「キングダム」シリーズ、「ハイエナ」など。
❇️ ソン・ドンイル(チョ・テジン、レンジャー隊長):「シーシュポス」、「刑務所のルールブック」など。
❇️オ・ジョンセ(チョン・グヨン、レンジャー隊員):「ストーブリーグ」、「シスターズ」など。
❇️ チョ・ハンチョル(パク・イルへ、レンジャー隊員):「ヴィンチェンツォ」、「京城クリーチャー」など。
❇️ チュ・ミンギョン(イ・ヤンソン、事務員):「ヒップタッチの女王」、「ある春の夜に」など。
メインキャストだけでもかなり豪華。
▶️ソン・ソック(「私の解放日誌」、「殺人者のパラドックス」など
▶️コ・ミンシ(「Sweethome」など)
▶️一話で語るだけのリュ・ソンリョンまで。


山で死亡事件が連発する背景には、昔に起こったある村の住人たちが絡んでいることを知るラストあたりになるとのめり込めるんだが、それまでは誰が犯人なのか全く予想がつかない。
隊長のソンドンイルも隊員レンジャーのオジョンセもめちゃくちゃ怪しい。
オジョンセとチュミンギョンカップルの話はとても微笑ましいのに、まさかそんな事件が起こるなんて想像出来なかった。

時代が現代だったり過去に戻ったりと目まぐるしいので、今時点がいつなのかは、病室に入院しているチュ・ジフンと車椅子のチョン・ジヒョンの状態で判断しか出来ず。そのあたりの描き方がちょっと混乱させる。

ハリウッド映画「オンリーザブレイブ」でも消防団たちの過酷さを描いていたが、本作も本当にレンジャー達の過酷さがよく分かる。

完走するのに少し時間がかかった(2024年初めから話題作多すぎて後回しになってしもた)けど、面白いドラマでした。
ただ、一つ。
犯人となる人物がまぁあまり知らない人なので、それまでの怪しかった人物たちの方が盛り上がったかもしれん。結果的には犯人じゃなくてよかったーとは思うけど。
色んな人が亡くなってしまったけど、ラストはとても良かった。

ほんとこのドラマの役者さん達毎日筋肉痛だったろうなぁとそこに感心してしまう。

(2024/2/15〜3/30)
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