長内那由多

ラブ&デスの長内那由多のレビュー・感想・評価

ラブ&デス(2023年製作のドラマ)
5.0
怖い怖い話。人間は1度取り憑かれた考えから容易に逃れる事ができない。ふとした拍子に芽生えた不倫願望、セックスへの期待、独占欲…言葉で言い表せない段階の感情を表現するエリザベス・オルセン、ジェシー・プレモンス名優2人の妙技でぐいぐい見せる。
他クリステン・リッター、エリザベス・マーヴェル、リリー・レーブ、僕のお気に入りのトム・ペルフリーが出演。

E4に至ると主人公の抱えてきた名前の付かない感情が、殺人事件を通じてサイコパス的な側面を持ち始めてくる。どちらとも取れる人間心理のグレーゾーンを彷徨うエリザベス・オルセンに唸らされっぱなし。最近、彼女もやや批判的な発言をしているがMCUでの10年は長過ぎた。ほとんど“シン・ワンダヴィジョン”な展開で、演技のレンジをこれでもかと見せつける。毎話「いやー、この人ホント上手いよなぁ」と思わず声に出るほど感嘆しきり。エミー賞のリミテッドシリーズ部門の最有力だろう。
長内那由多

長内那由多