うのち

二十五、二十一のうのちのレビュー・感想・評価

二十五、二十一(2022年製作のドラマ)
3.8
「イカゲーム」同様で評判のよさから視聴。

前半は2話程度、中盤に1話、最終回含めて後半2話くらいの合計5~6話でまとまりそうな話だなあ。

題材とストーリー、キャスティングとテンポはどれも良いものだと思う。
個人的に、ダラダラ感(特に前半)をもうちょっとまとめればいいのに、という感想を持った。

主役のキム・テリ、実年齢30オーバーとは思えない透明感に感嘆。
日本でいう安達祐実とかのただの童顔とは違って、少女から大人へ成長していく女性を演じさせたらピカイチなんじゃないかな。
この映画を機に、ぐっと好きになった女優さん。

90~2000年代への時代背景だが、検証がやはりお約束で甘め。
当時はまだ、運転中の後部座席はノーベルトだったし、何なら個人タクシーの運転手なんてベルトしない人はザラだった、とかね。

ストーリーとしては、個人的には、現在のヒドの夫がまったく描かれていなかったことが好感持てた。
この話には直接関係しない人であること、また視聴する側に想像させるのも面白いなーと。
ヒドとイジンの別れ方も、韓国ドラマでは斬新かつ新鮮に感じた。
互いが大切であり特別であり何にも代えがたい相手であっても、どちらかの「我慢」や「形にはめてしまう」ような「エゴ」を出してまで一緒にいることは決して、双方の成長や尊重にならないことを知っている姿がとてもステキで強いヒドの描き方がとても好きだった。

一緒に観ていた夫は「あれだけ好きなのになんで一緒にならないの?」と言っていたから、「エゴを出すことを良しとしない二人なんだよ」と諭しておいた。

1.5倍速の視聴でも、なかなか面白く観られた。
私は涙はないけれど、韓国ドラマらしくないエンディングが好きなドラマだ。
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