このレビューはネタバレを含みます
久々にロスる作品に出会った。
たった10話だったので、最後やや早すぎ感が否めなかったが、それでもs1から2を通して、かなり見応えがある大作だった。
最初は、別人のように暗くなってしまったウクや辛そうなユル、そして大好きなムドクだけがいなくなった舞台に、本当に死んでしまったのだと実感し、悲しくて切なくて乗り切れなかった。
身近にいる愛する者が死んでしまったときってこんなかんじなのかな…?
愛する者を失ったとき、後悔を抱えているとき、それでも生きていかざるをえないとき。
人は無表情で無感情で、喪失感だけを抱え、それでも死ねないから、ただ毎日をやり過ごす…それしかできないのかもしれない。
そんなウクに光を与えたのは、チンブヨンだった。
コユンジョンは魅力的で、演技も素晴らしく、新しいチンブヨンも好きになった。もし彼女の魂がナクスでなかったとしても、彼女はウクを暗闇から救い出したんじゃないかな…?
そう思うほど、素敵だった。
だけど、正直、最後までムドクと同一人物だとは思えなかった。
やっぱり私はソミンちゃんのムドクが、そしてムドクと一緒にいるウクが恋しかった。
だけど、実は何度かだけ本当にムドクに見えた瞬間があって。
すごく不思議だったが、すごく感動した。
ジンドジュカップルもチョヨンドングも世子もユルも大好きだった。
ソイや院長も素敵だった。
チンムを始めとする悪役たちも憎たらしくてよかった。
伏線の張り方が素晴らしかったし、その一貫したひとつの大きな物語にどっぷり浸れて幸せだった。
CGの世界も壮大で美しかったなぁ。
巨大な力を持った人の責任と孤独。己の幸せより世の中を考えなければならない正義感。自分の復讐ではなく、役目を果たす使命感。
皆が世界のために命をかけて選択し戦う姿が眩しくて、心打たれたなぁ。
運命は自分で選ぶものなんだ。
そして、やっぱりウクが最高だった。
絶対的な強さもカッコよかったし、それをここぞというときに使う決断力と力に負けない精神力、重荷にまけない使命感にもしびれた…
そして、キスシーン、セクシーすぎないか…?
イジェウクおそるべし。
ソミンちゃん推しとしては、コユンジョンちゃんに少しヤキモチをやいてしまうのだけれど、でもウクが心から幸せになれたようなので、よかったです。