あたたかい作品だった。
精神科病棟に勤める人々と患者たちの話。
もちろん、精神疾患を抱えた人たちの辛い描写も多いのだが、それ以上に支える周りの人たちのあたたかさが心に残った。
誰もが辛さを抱えていて、それが時に自分ではコントロールできないくらい大きくなってしまうこともある。
そんなときに、偏見の目を向けられるのではという恐怖が常につきまとう。次第に心を閉ざし引きこもってしまう。
その気持ち、よくわかる。
けれど、外の世界にこうやって受け止めてくれる人がたくさんいれば、勇気をもって踏み出せる人が増えてくるんだと思う。
そんな社会になってほしいという強い気持ちと、実はあなたの近くにもそんな人がいるかもしれない、心を開いてみてという大きなエールを感じた。
最近、実生活で感じているのは、寄り添うことや話を聞くことの大事さ。
単純なようだけど、これがなかなか難しい。
踏み出すのはやはり本人がしなければならない。周りの人の役割は、そばにいて、話をしてくれるまで待つこと。そして、気持ちを共有することなんだなぁと思う。
夜だけの日なんてない。
朝を迎える準備ができていれば、朝はすぐ来ます。
この言葉は心の中に大事にしまっておこうと思う。
ボヨンちゃんがとても可愛かった。
