ノーカントリーやビッグリボウスキなどで知られるコーエン兄弟が製作総指揮を務め、映画版ファーゴを原案にしたドラマ。
完璧過ぎる脚本、役者たちの優れた演技、随所に散りばめられたブラックユーモアと聖書のメタファーが輝く傑作でした。コーエン兄弟は製作総指揮を務めただけなのにも関わらず、あらゆる面で今作はコーエン兄弟の個性が発揮されています。ビリーボブソーントンを筆頭とする役者たちの芝居もそうだし、意味深な会話や笑いの間合いなど、他のコーエン兄弟の作品にも今作は引けを取りません。10話あったけど退屈した瞬間は一度もなく、最後までノンストップで楽しむことが出来ました。唯一、コーエン兄弟の映画と比較すると今作は撮影と編集が弱かったです。ロジャーディーキンスかブリュノデルボネルが撮影監督だったら今作の評価は☆4.1だったと思います。編集に関しては序盤だけフェードアウトが気になりました。
傑作ドラマなので多くの人にオススメしたい作品です。ドラマでこれだけのクオリティーのものを見てしまうと映画じゃ物足りなくなってしまうかもしれませんが。。。
