アネモネanemone

イ・ドゥナ!のアネモネanemoneのレビュー・感想・評価

イ・ドゥナ!(2023年製作のドラマ)
4.0
1話50分弱で9話。
バランスよし。
主演の二人がとてもよかったし、
映像、音楽、LIVEのシーンも
センス良く& 安っぽくなく、
ドラマの世界に一気に浸かり、
最後まで飽きることなく鑑賞。

(以下少しネタバレ含む)








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がしかし、切なーい。
切なすぎる。
後半、二人それぞれの立場&気持ちが
痛いほど伝わってきて、
観ているこちらも胸が痛くなり。

華やかに見えるK-POPアイドルが
成功と引き換えに払う代償や
孤独やバーンアウトだったり、
業界のあるあるもリアルに描かれていて、
それを元K-POPアイドルのスジが
演じるのだから、尚さらリアル感も増し。

孤独で、生育歴的にも愛に飢えた
イ・ドゥナが、 疲弊し仕事も失い
ドン底にいる時に、
『オマエ本当に大学2年(だか3年)か?』
と設定にちょっと無理を感じるぐらい
大きな包容力と安定感のある、
真面目で勤勉な大学生,
イ・ウォンジュンと出会い、
(キスの上手さもね、真面目で奥手な
大学生レベルじゃなかったけどね笑
楽しませてくれたから文句はなし😆)
彼に温かく庇護され愛を知り、
徐々にメンタル的にも回復して
いくのだけれど。

本来出会うはずのなかった、
生きる世界が違う二人が、
たまたま人生の躓きがきっかけで
出会ってしまった運命の悪戯。
ラストも(人により様々な解釈ありですが)
安易な結末じゃなく終わったところもね、
切ないけど、作品としてクオリティ高い
ところかな。

スジが演じるイ・ドゥナが
あまりに魅力的で魅入ってしまった。
何度か登場するドゥナがタバコを
燻らすシーン、印象的だったよね。
ビジュアル的な美しさと、
自由で不自由で孤独なイ・ドゥナの
寂しさ,儚さも見事に表現していて、
スジの表現者としての伸びしろは、
まだまだ余白ありそうだね。
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