アネモネanemone

涙の女王のアネモネanemoneのレビュー・感想・評価

涙の女王(2024年製作のドラマ)
4.5

さすがです!という感じですかね。
毎週の配信をワクワク、最終話まで
飽きることなく楽しませて頂きました。

だって、『星から来たあなた』、
『青い海の伝説』、『愛の不時着』の
パク・ジウンさんが脚本で、
“キム・スヒョン”と“キム・ジウォン”が
夫婦役でW主演ときたら、期待感も高まって当然。

加えて、個人的にキムジウォンさんは
大好きな女優さんなのでテンションも⤴️

魅力的な 脚本とキャラクター設定、
それを受けて立つ主演の二人の
的確なキャラクター把握と巧みな役づくり、
表現力がお見事。
そして、これがきっとパク・ジウン作品の
特徴なのだろうけど、主人公たちを囲む
登場人物達が皆それぞれに濃くて魅力的。
そんな周囲の人物にも愛着や憎々しさを
覚えながら、ついつい物語りに引き込まれて
いってしまう。

以下少しだけネタバレ含む
↓↓





◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇

『ペク・ヒョヌ!』とヘインがフルネームで
夫を呼びつける声がまだ耳元に残って、
聞こえてくるよう😌

キム・スヒョン演じるヒョヌの、
あの絶対的な信頼感、頭脳明晰でいて
かつ文武両道。でもちょっと抜けた
ところもある人間らしいキャラクターが
何とも可愛らしく、愛すべき主人公を
作りあげてくれました。
彼は絶対に裏切らない、彼なら絶対に
助けに来てくれる。ヘインと共に私たちにも
そう思わせてくれる信頼度100%な人物。

そして、ホン・ヘイン。
あの美しさはもちろんのこと、
不器用で、強がりで(まあ気は強い)、
だけどペク・ヒョヌ一筋で一途な
ヘインが大好きでした。
芯が強くてブレない面と、内面の脆さを
隠すように強がりを(特にヒョヌには)
重ねてしまうヘイン。
観る人々を惹きつけて止まない、
魅力的なヘイン像をジウォンさんが、
細やかな目の表情や巧みなセリフ回しで
作りあげてくれました。
ヒョヌへの愛や 病と向き合う葛藤等、
様々&複雑な感情表現、本当にお見事でした!
女優としての成長著しく、益々この先が楽しみ。

ラストの年老いたヒョヌ登場のシーンは、
ちょっと微妙で、これ必要だったかなー
と若干思ったけれど。
間違えなく今年の各賞を総なめでしょうね。

そして脇を固める役者についても
一人一人語れそうだけど、 
全部語るとさらに長文になりそうだから、
代表的な登場人物だけ。

パク・ソンフン、好きな役者だけど、
いやー、このウンソン役は良い意味で
鳥肌立つほどウザくて気色悪かったー。
愛に飢えた孤独なウンソン。
彼の生い立ちや母との関係性等、
同情すべき面もあり、一途にひとりの
人を愛したのだけれどね。
欲しいものを手に入れる為なら手段も
選ばず、嘘もつきまくる粘着質な
ストーカーに成り果ててしまい…。
あの目つきや 思う通りに事が運ばず
怒りで頬を小刻みに震わせる形相も凄かった。
後半は登場するだけで、虫唾が走るような
気持ちに。…と視聴者に思わせたソンフンの
見事な化けっぷりに全力で拍手👏

そしてこの母にしてあの息子と思わせる、
ウンソンの母モ・スリ。
“悪女”って言葉はこの人の為にあるんじゃ
ないかって人。金や権力への執着と、
その為なら手段を選ばぬ冷徹さは、
息子よりさらに一枚上手。
最終話の、息子の死を耳にしても止まる
ことのない醜い欲と自己愛の強さは、
後々、現代ドラマ市場の悪女ベスト3
とかに入りそうな怪演。ベテラン女優
イ・ミスクさん、あっぱれです。

ヘインの叔母で、バツ3のボムジャさんも
お気に入りキャラ。(彼女が愛の不時着で
北朝鮮のオバチャングループの長、
ヨンエさん役を演じた女優さんだとは
観終わるまで気づかず、演技力&化っぷり
に感嘆😵)
彼女と“田舎のミニマリスト”ヨンソン
(愛の不時着 耳野郎)のスローペースな
愛の駆け引きも微笑ましかった🤍

#ペク・ヒョヌ!
#ホン・ヘイン
アネモネanemone

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