マグルの血

ラストマン-全盲の捜査官-のマグルの血のレビュー・感想・評価

ラストマン-全盲の捜査官-(2023年製作のドラマ)
4.5
敏腕刑事と盲目のFBI捜査官がタッグを組んで事件に挑む話。

福山雅治、大泉洋の2人が格の違いを見せてくれましたね。2023年春ドラマでは優勝じゃないでしょうか。
各話ごとに事件を解決しつつ、実はある目的があって日本に来たFBIの皆実捜査官。実の父が殺人犯であるために犯罪をとことん憎み、逮捕のためなら手段を選ばない護道刑事のデコボココンビ。福山雅治はアメリカンな軽快なノリやジョークで日本の警察をヤキモキさせながらもしっかり締めるとこ締める緩急を見事に演じきっており、毎週楽しませていただきました。大泉洋もいつもみたいな怒りっぽい役柄とは違い、真剣さやハードボイルド感が板についており、程よい緊張感を演出していたと思います。

そしてサスペンス要素もかなり良質。最終回の怒涛の畳み掛けが凄まじく、久々に連ドラである程度のカタルシスを感じられましたね。泣けた泣けた。

障がい者を取り扱ったドラマにしてはそこまでいやらしさを感じなかったり、演出上の違和感や不自然さがほとんど見受けられなかったのも、主人公2人の卓越した演技力によるものなのかな。皆実捜査官の変なガジェット演出も安っぽくなかった。

ゲットレディがまあアレだったのでホントに良かったです。日曜劇場やっぱりいいですね。VIVANT期待!
マグルの血

マグルの血