湯っ子

不適切にもほどがある!の湯っ子のレビュー・感想・評価

不適切にもほどがある!(2024年製作のドラマ)
4.2
面白かったぁ!なにげにバックトゥザフューチャーなところも良いし、井上が「風と木の詩」を読んでたのにもウケた。いや他にもたくさん笑ったけど。そして泣いたし。
「寛容になりましょう」は、昭和の「スーダラ節」を令和に変換したみたい。ストレートなメッセージが新鮮で、日々クレーム処理に追われる身としては、「ちいせいことグダグダいちゃもんつけて来んなや」と思ってしまう自分もまた不寛容であることに気付かされる。寛容であるためには想像力が必要だとも。もし自分なら、もし相手の立場なら、と。
こんなにハチャメチャな設定なのに、毎回訴えかけてくることはとてもまともで大切なこと。そして、市郎が死へのリミットがあっても(あるからこそ)「普通にやってく」という姿勢は「木更津キャッツアイ」のぶっさんと同じだ。それって、具体的なリミットを知ってる市郎やぶっさんだけじゃなくて、誰しもがそれでいい、それがいいってことなのかもしれない。クドカンのドラマにはたまに乗れないのがあるけど、これはすごく良かった!
湯っ子

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