もう、みんな基本的にいい人たちすぎてファンタジーなのはわかってるんですが最高でした。
ほんの少しだけわがまま言うと、多様性肯定の対象として埋もれがちな「やりたいことなのかどうかなんて知らんけど、家族のために仕事をずっと続けられるサラリーマンという生き方」を褒める言及がもう少しだけあったらうれしかった。あんないい家族がいるだけで充分だよねーは間接的すぎる。「趣味を仕事にする」系のお子の悩みに真摯に向きあう、リース会社の中間管理職の父親。世界一かっこいいのでもっと褒めてあげてー。
もはや配信やYouTubeとの垣根もないに等しいですが、マス向けというテレビドラマの性質を考えれば今作とか「トクサツガガガ」みたいな、ポップに多様性を肯定する作品って必須だと思う。
松下由樹さんは「トクサツガガガ」で、富田靖子さんは「鈴木先生」で普通原理主義者を演じていましたがすっかり柔和な理解者になってました。うん、松下由樹さんはそっちの方が似合うよ！と思ったんですが、狂気の富田靖子さんはまた別で観てみたいなーという余談。
