記憶障害という擦り倒されたテーマで、しかも記憶障害を医療と絡めるというのは危険でいかがなものかとは思いましたが、杉咲花と若葉竜也のコンビが良すぎて素敵なドラマになっています。
配慮すれば自分もいい人間に見られるような箇所で表面的な気遣いはしないものの普通人がわざわざ触れようとはしない相手の深層を相手の為に動かそうとする若葉竜也がめちゃくちゃ良かった。ドラマや映画ではよく登場する変人キャラクターではありますが、こういう大事にする部分が人と違う人が現実にはいないのが悲しい。
杉咲花ちゃんはもう無敵だなあという印象。杉咲花ちゃんという天才の元で若葉竜也という隠れ天才が最高の演技をしていることがとっても嬉しい。
初めて涙を見せた時、ちゃんと理不尽なことを言われた時の涙だったのがとっても良かった。泣き方まで変えられる女優さんなんてそうそういないと思う。
ありきたりなメッセージ性の台詞も多かったですが「障害のある人は、人生を諦めてただ生きていればいいと思っているのですか？」という台詞が物凄く刺さった。あの言葉が1話のキーポイントだったと思う。
