Solo1968

マンダロリアン シーズン2のSolo1968のレビュー・感想・評価

マンダロリアン シーズン2(2020年製作のドラマ)
4.7
 公開後の世界中の反応をインスタなどでやたらと目にして 自分には興味のないものとして 気にもしていなかったが、結果とんでもない興奮と寝ても覚めてもこの作品の事しか考えられなくなり、もはや中毒患者 信者にいとも簡単になってしまうほどの作品。

 各エピソードにて異なる監督で構成され、その色味も異なるがシリーズを通してぶれないスターウォーズ愛が、細部に宿り、本作スターウォーズの信者の自分ですらオリジナルシリーズで、号泣する事が無かったのに、まさかこの主人公を本作で知ってたったの数時間で主人公に感情移入し、何度も何度も繰り返し見て、にんまりして、笑い、号泣させられるとは思いもしなかった。
 アメリカ人主導のもとアメリカで制作された作品だが、日本人の持つとされる 美徳の代名詞の一つである ワビサビ が溢れていて、この歳でこんなにワクワクして作り物の映画ドラマに一喜一憂する事など想像も出来なかった。

 単にスターウォーズのキャラを出せば喜ぶだろうという安易な事でなく、かつてルーカスが生み出すまでに至ったルーカスの感性の緻密すぎるほどの分析は、インタビューなどでも公開されて有名だが、その徹底ぶりが本作の血となり、表面的でなくあの時スターウォーズを体験してそれ以来それを超えるものに出会えず あの過去を大切に磨く事しか出来ないでいた自分にとっては、形容し難い規模の感動を与えてくれた二つとして無い作品。どうかこの先も続くシーズンもジョンファブローの魂を政治的な理由などでブレる事なく製作して欲しい。

 スターウォーズが好きで良かったと思えた事は、何度かあったが、これほどまでにそれを感じる事は無く、この先にも現れる事は無いと断言できる。

 アーマー(マスク)で覆われて 声と身体の動きだけという主人公。
 そして、人間の言語を話すことが出来ない、もう一人の主人公。
 
 表情、セリフは映像においてとても重要な要素だが、この二人にはそれが大きく欠けた 感情表現を表すには、とても不利な設定を逆手に取り?見る側にマスクの奥の表情を想像させ、言語にならない言葉を表情から想像させる
シンプルに書くとそんな事だが それで、何十万人以上の人を感動させ熱狂させるには、シナリオはもとより、この世界観に引き込む様々なプロフェッショナルの仕事の結晶ありき。
 
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