アネモネanemone

王になった男のアネモネanemoneのレビュー・感想・評価

王になった男(2019年製作のドラマ)
4.7
はあ、凄かった。
とにかく、撮影当時 若干22歳の
ヨ・ジングの溢れる才能が眩しい。

脇を固める役者も素晴らしくて、
現実離れした設定でも違和感なく、
最後まで夢中にさせてもらえた。


🤍以下、ほんの少しネタバレ含む🤍






++++++++++++++++++

キム・サンギョン演じる、
都承旨(イ・ギュ/ハクサン)。
クォン・ヘヒョ演じる、シン・チス。
この敵対する二人の好演が、互いに
相手役の魅力を際立たせているね。

シン・チスと互角に憎々しい
大妃の迫力も負けてない。
女優のチャン・ヨンナムさん、
名脇役で好きな女優さんだけど、
あの思い通りに事が進まない時の
鬼の形相とヒステリックな
『ヒィーッ』という叫び声は強烈。

ドラマのドロドロした激しさを
温かい癒しキャラのチョ内官や
頼もしいチャン武官,それから
イ・ギュの同志で弟分の数学の天才
ホゴルのほっこり登場シーンが
絶妙に中和させてくれる。

2012年 韓国で観客動員数1200万人を
超えた、イ・ビョンホン主演の映画
“王になった男”を その当時15歳位の
少年だったヨ・ジングは映画館の客席で
観ていたそうで、
その7年後に、自分が王イ・ホンとハソン、
そしてハソンが演じる王を演じ分ける
ことになるとは思っていなかっただろうね。

撮影後のヨジング インタビューも併せて
読んでみたけど、大先輩俳優が演じて
成功を収めた映画のリメイク作品を
プレッシャーに潰されるどころか、
徐々に狂気に侵されていく王イ・ホンと、
明るく曇りのない道化師, ハソンの
演じ分けも、『もう少し遊びたい気持ちも
あったけど『やりすぎて』もう一方の役を
潰さないよう加減しながら』演じたそうで
(😵)、緻密に計算し余力を残して
この難役を見事に演じきった22歳の
ヨ・ジングよ、あっぱれ。
役者としての伸びしろは無限♾️だね。

追伸
ドラマの前半で案外早く登場シーンが終わってしまった狂気の王イ・ホン。彼を演じてる時のヨ・ジングの妖しい色気もたまらない。本当にこれ22歳!?
ハソンも素晴らしいのだけれど、
もう少し長く妖しい魅力のイ・ホンも
観たかった(^^)
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