1年以上間をあけての2回目の視聴。細かい部分はほとんど覚えていなかったので、今回もハラハラドキドキしながら観た。時に、それはいくらなんでもスイス編!(笑)、とか、泣いてないですることあるだろ!(涙)とかツッコミを入れながらも、後半はずーっと泣かされっぱなし。そして、最後の方になるにつれて、このドラマが一番伝えたかったことはこれだったのだろう、と確信が深まっていった。
それは、元は一つの国だった同じ民族が暮らす隣合う二つの国の人々が、地理的な障壁もないのに、人為的に引かれた一本の線によって隔てられて自由に行き来できず、一生お互いの国に行くことができず、連絡すら取ることができないって絶対におかしいでしょ、悲しすぎるでしょ、ということだ。すぐに統一は無理でも、せめてもう少し往来ができるようにならないものだろうか、と思わずにいられなかった。
ほとんどの人は、たまたま引かれた線の北側に住んでいたのと南側に住んでいたというだけの違いで、国を選べた訳ではない。どこの国の人にとっても、住む国を選ぶということは簡単にできることではなく、大多数の人は生まれた国で生きていかざるを得ない。長らく日本に生まれたことを幸運と思って生きてきたが、この頃はそうとばかり思えなくなってきている。折しも、コロナで国外に旅行することすら難しい。以前観た時より格段に身につまされた不時着だった。