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賢い医師生活のPaperCupのレビュー・感想・評価

賢い医師生活(2020年製作のドラマ)
3.6
お医者さんたちがお医者さんらしく、決して平常心を失わず感情的にならずあくまでも穏やかに、相手の受け止め方に注意深く配慮して話すところにとても感心した。医師としては当然なのかもしれないが、凡人の一般人としてはなかなかあのように徹底できるものではないと思える。医療の専門家として知り得たこと、判断したことを患者やその家族にどんな言葉でどんな風に伝えるか、どんな風に伝わるのか、そこに細かく心を砕きつつも、限られた時間内で的確に患者に伝えなければならない医師という職業人は、IQもEQも言語能力も高くないと勤まらない職業だとあらためて感じた。医療ドラマとしても、彼等医師がいかに患者に接するか、という点に最も重きを置いて描かれていたように思った。医師の理想像を描いているドラマなのでありましょう。医師・看護師は対人接客業でもあり、そのような仕事に従事している多くの人からの共感も得られるドラマになっていると思う。

韓国では(あるいは今の先進国の医療は?)ここまで移植医療が日常的に行われているのか、とか、胎児超音波の進歩など、医療の世界は日進月歩で目覚ましく進歩を遂げていることも知れる。多分最新鋭の病院の設備もキレイで立派だった。医療面でも韓国は進んでいるのではないだろうかと思えた。

それにしても40歳で5人とも独身でそのうち2人バツイチって、高学歴・晩婚・少子化の韓国らしい設定なのだろうか。ソウル大医学部卒にもかかわらず誰にもエリート臭はないけれど、何気に富裕層設定なのはやはり韓国ドラマでは外せないのかもしれない。
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