アネモネanemone

時をかける愛のアネモネanemoneのレビュー・感想・評価

時をかける愛(2018年製作のドラマ)
4.8
韓国版“いつかの君に”の後、
噂に聞いていた、
こちらのオリジナル版を即視聴。

なるほどー(!!)、
確かに秀逸。素晴らしかった。

韓国版→台湾オリジナル版。
この順番で観たのも自分的には正解。
面白い作品を観た後に、
原作を小説で読み直したような満足感。
話数が多い分、人物描写やビハインド
ストーリーもより細かく丁寧で。
韓国版の最終話終了時に、
余韻に浸り、まだ作品から
離れ難いと感じた欲求を
存分に満たしてくれました。

個人的にはここ数年どっぶりと
韓国語漬けだったから、
作品の言語に慣れるまでに
少し時間を要したけれど^^;
ほどなくそれにも慣れ違和感もなくなり。

いやあ、グレッグ・ハンがすごくいいね。
物語りの始まりでは、やや線が細いような、 
少し軽い印象を受けたんだけれど、
詮勝と子維の演じ分けも、
繊細で良かったし、何より表情がいい。
ビジュアルはすごくかっこよく見える
瞬間と、そうでもない時とあったけど、
何とも魅力のある役者。
いやあ、あの笑顔にやられたわー


(以下少しだけネタバレ含む)
 ↓↓







韓国版でいうインギュ役、
オリジナルで、パトリック・シーが
魅力的に演じる俊傑は韓国版とは、
また微妙に異なるキャラ設定で。
オリジナル版の俊傑は、
爽やか&穏やか, 温かく優しい。
俊傑が人間的に良い子過ぎて、
彼の幸せも垣間見れるシーンでは、
こちらまで、すごく嬉しくなったよ😂
脚本&演出の違いだけでなく、
演じる役者の個性や役柄の解釈による
違いも影響してそうで面白い。

オリジナルの方は叔父の存在感も
だいぶ増してるね。
1998年では韻如やその家族ともっと
近い距離感で描かれているし、
2019年でも32cafeを拠点に子維や雨萱との
関わりが韓国版よりもっと深い繋がりに
なっている。
その後に消えてしまう設定の『過去』
ストーリーではあるけど、
韻如がいなくなった後の母親と弟のその後とか。
映像美や全体的な構成の洗練度合いは、
韓国版はさすがと言う感じだけど、
オリジナル版は細部まで細かく
丁寧に描かれていているだけに、
登場人物への愛着が深まるね。

ラストの描き方は、観た人により
意見がわかれるところかも。
私はよかった。
残念な映像流出事件を経て、
製作陣の視聴者へのプレゼントとして、
撮影終了の9ヶ月後に追加撮影された
というボーナス映像は、これを
作品の完結シーンと捉えると、
いらない気もするけど、
DVD買った時についてくる
特典映像だと考えればドラマファンに
とってはめちゃ嬉しいボーナス。

(グレッグ・ハンは、この作品で注目され
海外作品からも引っ張りだこになったのも
わかる👍今後の活動にも大注目だね)

因みに評価の僅かなマイナスポイントは、
オリジナル版のヒロインは、私はちょっと
イマイチだったかな。
…というより韓国版のチョン・ヨビンが
すご過ぎた、という話かも。

追伸:
え、本国でこの作品の続編・映画が
あるの?あるならぜひ観てみたいけど。
現状、日本未公開なんだー。

↓↓
(wikiより)
> 映画版は…テレビドラマ版の続編と
>なっており、2009年から2017年が
>舞台である。2023年9月現在、日本未公開。
https://youtu.be/S7FCMK2h_OQ?si=SUE5DQDtMt9AawPg
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