「人生はつづく」という錠一郎さんのセリフにこの作品の全部が詰まってるな、と。るい編があまりにも素晴らしくそれだけで好きな作品になってしまった。
人生は大きな挫折や苦しみがあっても続いていく。災厄が降り注いだその時は苦しくとも、その経験が思わぬ縁を呼び、やがては自分を救ってくれる、という大きな「輪」の話だと自分は受け取った。「おかえりモネ」とは別ベクトルで救済の話をしていて興味深い。
この作品上手くて誠実だなと思うのがその挫折と苦しみの部分を徹底的にやるところ。だから見てる間の辛さは凄いし、解放された時のカタルシスも大きい。これはことの発端である安子編が油断ならず、なおかつ人物描写が多層的だったからかなと。構成が抜きん出てるんですよね。だから最終週の大団円も不気味だ！って思う気持ちもわきつつ、快感が勝ったかな。ベリーさん、LOVE！
