忙しい上に、体調が思わしくなくて「82年生まれ、キム・ジヨン」を見に行けないので、寝込みつつ鑑賞。
面白かったー！
体調悪い時にピッタリの悪夢っぽい世界観もいいし、地獄先生ぬ〜べ〜みたいな話かと思いきや、平凡に生きられない・社会の隅っこに追いやられがちが人達の孤軍奮闘の物語としても熱い！
チョン・ユミの向こう側が透けて見えそうな透明感美人っぷり。半透明のゼリーオバケをおもちゃの剣と銀玉鉄砲で戦う姿がカッコよくも微笑ましい。
原作を読んでないので、分からないトコは想像の余地として楽しめたし、全６話の超ハイテンポ・ハイテンションが超楽しい。韓国ドラマにありがちな不遇な男女のロマンスが希薄なのもいいし、微妙な距離感のまま互いを補完しあうウニョンとインピョのケミストリーが萌え。
原作にはない（らしい）経済格差や障碍者への人々の冷たい視線もえぐかった。げに怖ろしきは人間か。「新感染」「パラサイト」「1987 ある闘いの真実」「国家が破産する日」etc..韓国映画に詳しくない自分でも、近年描かれがちな韓国の格差社会への静かな怒りを底流に感じる。社会の底や隅っこにゆっくりと澱のように積もる怒りと悲しみが、芸術に昇華され人々の心を打つ。
続編はよ！
