サトシ

胸騒ぎのサトシのレビュー・感想・評価

胸騒ぎ(2022年製作の映画)
3.8
クリスチャン・タフドルップ監督・脚本、デンマーク、オランダ合作のスリラーホラー映画。PG12指定。

イタリアでの休暇中、デンマーク人夫婦のビャアンとルイーセ、娘のアウネスは、オランダ人夫婦とその息子と出会い意気投合する。後日、オランダ人夫婦からの手紙が届き招待状を受け取ったビャアンは、家族を連れて人里離れた彼らの家を訪れる。再会を喜んだのも束の間、会話のなかで些細な違和感が生まれていき、それは段々と広がっていく。オランダ人夫婦の“おもてなし”に居心地の悪さと恐怖を覚えながらも、その好意をむげにできない善良な一家は、週末が終わるまでの辛抱だと自分たちに言い聞かせる・・・。

【キャスト】
ビャアン:モルテン・ブリアン
ルイーセ:スィセル・スィーム・コク
パトリック:フェジャ・ファン・フェット
カリン:カリーナ・スムルダース

シネマサロンの課題作になっていたので鑑賞。
これは経験した事がない絶望的な胸糞映画でしたね。タイトルのように、ずっと胸騒ぎがしている状況が続き、これでもかという程に引っ張ります。そしてラストの15分くらいが、耐えられない衝撃が走ります。これを好きな人はどれだけいるのかと言ってしまうくらいです。
只、作品の出来栄えは素晴らしく居心地の悪さがボディーブローのように効いていきます。幽霊や悪魔よりも普通の人間が怖い方という典型なような気がします。
後悔しても後悔し足りない程で、ビャアンもルイーセも変な事に気が付いているのに、あと一歩が出なかったのが残念です。子供のウサギのぬいぐるみも探してあげるのか、買ってあげるのがで人生が変わってしまうとは思っていなかったでしょうね。
生まれつき舌の無い息子が大きく口を開けて声を出そうとしていた時、不穏な空気が流れたのは間違いでなかった事に後になり納得させられました。
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