あっくん

恋する惑星 4Kレストア版のあっくんのレビュー・感想・評価

恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)
4.7
レンタルアルバイト時代から気になっていた作品✨
周りの店にも置いてなかったので遂に観賞✨✨

🌃🏙️あらすじ
五年付き合った恋人からエイプリル・フールに別れを告げられた刑事223号は、彼女のことが忘れられず浮かない日々を過ごしていた。
一方、金髪にサングラスの謎の女は重慶マンションを拠点に活動する麻薬密売人で、雇ったインド人らに裏切られ復讐をする。
そんな二人はある晩、バーで偶然出会う――。

刑事663号は小食店“ミッドナイト・エクスプレス”の常連だった。
そこには新入りの娘が働いていたのだが、彼女はあっという間に刑事663号を好きになってしまう。
しかし彼にはスチュワーデスの恋人がいて、失恋してしまった事を知る。

🌃🏙️感想
これがもう29年前の作品とは…。
まるで芸術の様な不思議なお話…。(・・;)
ノスタルジックな雰囲気と斬新なシュールさ、独特的でエキゾチックな色彩と魅力的なカメラワーク、独自の感性でチョイスした音楽の中で、恋に対する瑞々しい演技力と繊細な心理描写が詰まっています🎶

失恋して向き合う姿、恋をして前へ進む姿、恋の終わりと始まりの狭間には様々な想いと迷いが込められて、向き合えばきっと色々な未来の可能性が見えてくる🎶
邦題の“恋する惑星”…恋することで惑星のようにウロウロと彷徨っている様に見えてくる…。
本当にピッタリな邦題ですね🎶(*^^*)

どハマリするかハマらないかと別れる作品だと感じ、もし本作を若い頃に観ていたらどうなっただろうかと考えます。
当時はシンプルなストーリーを主に好きだったので、もしかしたら余りハマれなかったかもしれない💦
理由として、若い頃にウォン・カーウァイ監督の“マイ・ブルーベリー・ナイツ”の鑑賞し、鑑賞後は???と自分には作品が響かなったからです。
年月が経ってから観るとまた見方や感じ方が変わるのかな〜っと、本作を観終わった時に感じ、色々と考えさせられます。

・前編🌆
香港の裏側を映した闇の街…。
刑事と裏社会で生きる女という決して結ばれない二人の淡いプラトニックな関係性。
恋と言うにはめちゃくちゃ伝わりづらいけど、必死なパイナップルの願掛けや誕生日メッセージには何かしら感じ取られたと思います💦
もし未来で会った時は、別の形で出会ってたりして…等考えちゃいますね。

5か国語を喋れる若き金城武を観れたのも得だし、相手役のブリジット・リンも当時40代だったのも驚きでした💦

・後編🏙️
香港の表の日常が映し出す光の街…。
後半で全て持ってこられた様な感じ✨

健気で片思いを拗らせているフェイと彼女の片思いに気づかずに物に対して語りかける程失恋を引きずる痛い警官の二人が、斜めの方向に向かって不器用な恋を始めます💦💦
…だけどなんだか不思議と応援したくなっちゃいますね🎶

フェイの行動はストーカー行為なのに、なんかこの子だったら許しちゃうな〜と不思議と納得してしまします💦
フェイ・ウォンの無邪気な可愛さもあるのかな🎶

そして警官姿のトニー・レオンのカッコ良さと親父シャツ(白タンクトップ)と白ブリーフ姿という衝撃のギャップ❢❢……でも不思議としっくりきて納得しちゃう💦

🌃🏙️曲
本作に流れた曲の数々は物語を盛り上げるスパイスともなっていますが、和訳歌詞にも色々な想いが込められています🎶

・“夢のカリフォルニア”パパス&ママス
自分が幼少期から何度も聞いていた曲で明るい曲調なのが印象的でしたが、和訳歌詞が失恋の様な心寂しそうな雰囲気💦
失恋と向き合う本作にはある意味ピッタリかも。

・“夢中人”フェイ・ウォン
一番のオススメ✨
クランベリーズが歌う“ドリームズ”のカヴァー曲で、爽やかな雰囲気の曲調(車で聞きたい🎶)と同時に、和訳歌詞を調べると警察663に対するフェイの想いがギュッと詰まっています✨

・“シングス・イン・ライフ”デニス・ブラウン
前半でジュークボックスから流れたレゲエ曲で、和訳歌詞は変化し続ける世界の中で良いことも悪いことも信頼関係を築き、理解し合いたいというある意味テーマに合った曲。

“縁は異なもの”ダイナ・ワシントン
後半に警察663が店でフェイを訪ねてきた時に流れた曲で、和訳歌詞も人生が一変しそうな恋に巡り合った様な雰囲気というピッタリな曲🎶

🌃🏙️キャスト
監督はウォン・カーウァイ(マイ・ブルーベリー・ナイツ、2046、花様年華、天使の涙)

警察663号役のトニー・レオン(ブエノスアイレス、レッドクリフ、インファナル・アフェア、シャン・チー、ラストコーション)

フェイ役のフェイ・ウォン(2046、ウソコイ)

モウ役の金城武(Sweet Rain・死神の精度、K−20、レッドクリフ、神様もう少しだけ)

謎の金髪女性役のブリジット・リン(ポリス・ストーリー)
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