あっくん

永遠のこどもたちのあっくんのレビュー・感想・評価

永遠のこどもたち(2007年製作の映画)
4.7
久しぶりの中古DVD良作発掘作品✨
私としては珍しいスペインホラーでいきます🎶

👦👧あらすじ
孤児院で育った母親のラウラは、長らく閉鎖されていたその孤児院を買い取り、障害を持つ子どもたちのホームとして再建しようと夫のカルロス、息子のシモンとともに移り住んでいた。
シモンは一人っ子で、遊び相手のいない寂しさから空想上の友だちを作って遊ぶようになり、その姿にラウラは不安を覚える。

そして入園希望者を集めたパーティーの日、シモンはこつ然と姿を消してしまい、その出来事から彼女の周りで次々と不可解なことが起きてしまう。

👦👧感想
余りにも切ない…。
でも感動してしまった…。( TДT)

孤児院に潜む秘密と闇…
行方不明の我が子を探し続ける母親の愛…
闇に隠れた子ども達の謎…
そして余りにも切ない隠された真実…

ホラーとしては珍しい、儚い切なさとジワジワくる悲しさが込められていました…。
そしてホラーというジャンルの中にサスペンスやミステリー、スピリチュアル等の要素もあり、どっちかって言うとダークファンタジーにもなり得るかと思いました。(ギレルモ・デル・トロ制作ですし)
※実はカメオ出演でギレルモ・デル・トロ監督が足を怪我した主人公でお世話になる医師役をやっています。

普通にホラーとして観てしまうと怖さのレベルは少々低いですが、怖い所はやはりあります💦
特に「1、2、3、壁を叩け」と日本で言うだるまさんが転んだのシーンがゾクゾクしてしまいました💦(゚A゚;)ゴクリ
怖さを追求しているより、丁寧で味わい深いストーリーが心に残る作品です。
もしかしたらホラー嫌いの方でも大丈夫かもしれません。

そして注目のラストの捉え方は人それぞれかもしれません…。
切なくも哀しいけど、ある童話とシンクロし、不思議と後味が良いし、浄化された様な気がします…。
主人公にとっては…これが幸せなのか?
それとも…。

同じスペインホラー映画で“機械じかけの小児病棟”にも感じたことですが、強くも深い愛が込められた作品かと思います。

👦👧キャスト
監督はJ・A・バヨナ(ジュラシック・ワールド 炎の王国、インポッシブル、怪物はささやく、雪山の絆)

制作は作風の雰囲気漂うギレルモ・デル・トロ(パンズ・ラビリンス、クリムゾン・ピーク、シェイプ・オブ・ウォーター、ピノッキオ、ナイトメア・アリー、パシフィック・リム)

キャストは…
ラウラ役のベレン・ルエダ(海を飛ぶ夢、ロスト・ボディ、美しすぎる母、Netflixオリジナル・フェノメナス)

ラウラの夫カルロス役のフェルナンド・カヨ(ペーパーバード 幸せは翼に乗って、Netflixオリジナル・ライジングスカイハイシリーズ)

ラウラの息子シモン役のロジェール・プリンセブ(ペーパーバード 幸せは翼に乗って)

本作のキーキャラであるアウローラ役のジェラルディン・チャップリン(チャップリンの娘さん、怪物はささやく、インポッシブル、ドクトル・ジバゴ、トーク・トゥ・ハー、クリスマス・キャロル、チャーリー)

※本作は製作国スペインで、同年に公開したシュレック3、パイレーツ・オブ・カリビアン・ワールド・エンド、ギレルモ・デル・トロ監督のパンズ・ラビリンスの計三作品の興行収入を上回ったという。
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