Renz

DOGMAN ドッグマンのRenzのレビュー・感想・評価

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)
3.6
面白いとは思うんだけど、予告で言われてるほどダークヒーローではないと思います。

動物と共に生き、使役しているところはティム・バートン版ペンギンに、作風やキャラクターの雰囲気はホアキンのジョーカーに似てて、バットマンのヴィランにいそう、という印象。

ダークヒーロー的行為と悪事両方行っているものの、どちらも描写が弱く、そこまでカタルシスを感じなかった。
もっとどちらかに寄せて活躍シーン増やさないと。

犬使いに車椅子にドラァグクイーンと要素を盛りに盛ってる割に、犬使いとしての能力ばかりなのは残念。
例えばドラァグクイーン仲間と組むとか、色々な声色を使える能力があるとか、演技力を活かして変装するとか、もっとそんなシーンが欲しかった。
車椅子キャラは頭が良くあって欲しいと思ってるんだけど、簡単に家バレする所とかあまり頭脳派という感じもしないのも残念。

犬🐕‍🦺好きなのに犬🦮をこき使って悪事働かせてるところもかなり気になるものの、それ言っちゃうと本作成り立たないので致し方無しか。

ほんと活躍シーン少ないからダークヒーロー感もピカレスクロマンも感じないし、可哀想感も、父親や兄からの扱いだけで、家を出た後からは何となく余裕が感じられて微妙。
精神科医と面談したり、メイクしたり、キャラクターはジョーカーっぽくしたいんだろうけど、あれはバットマンのヴィランとして知られているからインパクトあったわけで。やっぱり色々物足りない。

…とかいいつつ、楽しめたのはやっぱりワンちゃん🐶たちが沢山出てきて活躍する所!
犬🐕大活躍映画としては満足です!
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