異人たちのJのネタバレレビュー・内容・結末

原作未読。

交通事故により両親を亡くし、孤独な人生を歩んできた主人公・アダム。彼はロンドンのタワーマンションを拠点に脚本家として活動しているが、現在スランプに陥っている。不思議な事にそのマンションの住民は、アダムの他にもう一人しかいない。とある晩、もう一人の住民であるハリーがウィスキーを片手にアダムを訪ねてくる。アダムは警戒して追い返してしまう。孤独とスランプに悩みつつふと故郷に足を運んでみると、そこには死んだはずの両親の姿があった。

原作と異なり、主人公が同性愛者に変更されているとの事。ホモセクシュアル→ゲイ→クィアと世代毎に移り変わる自己認識の違いや他人からの評価等、監督ならではの視点から描かれていて興味深い。それでいて誰もが抱える孤独への恐怖が画面越しに痛々しいほど伝わってくる。