あっくん

トライアングルのあっくんのレビュー・感想・評価

トライアングル(2009年製作の映画)
4.3
十数年と長年利用していた近くの大型TSUTAYAがもうすぐ閉店となり、もう近くにレンタルショップが一切ない事に心の内かショックと寂しさがジワジワと感じている今日この頃💦💦(時代かな〜💦)
自身は動画配信を利用している一方、レンタルショップでは知名度の少ない隠れた名作を発掘する度に嬉しくて楽しくなっていた事をしみじみ思い出します💦(¯―¯٥)
そんなお世話になったTSUTAYAさんで借りた最後の作品が本作です❗

⛵あらすじ
自閉症の息子を持ちながらも毎日悩み続けるシングルマザーのジェスは気分転換にと友人からのヨットセーリングの誘いを受ける事に。
そして、彼女を含む男女6人が乗り込み大海原へと繰り出すが、途中で天候が急変し、ヨットが転覆してしまう‼️
1人が行方不明になり、残る5人もヨットと共にただ漂流するしかなく、次第に絶望する中で運良く古き豪華客船が現われ、一行は命拾いするが、それが悪夢という殺戮地獄の序章に過ぎなかった…。

⛵感想
タイムループ(輪廻)物として、とても楽しめたミステリーホラーの良作✨
バミューダトライアングルの雰囲気に中の誰も居ない古い豪華客船の中で、謎の覆面との生き残りサバイバルというシチュエーションもハラハラドキドキと、観ていると何気ない出来事やふとした言動や行動などに伏線が張っていた所をみつけたりと楽しみました✨
説明不足な所や疑問なども所々ありますが、観終わった後に色々と調べると新たな発見が出来ますね🎶
ただ、ラストは合う合わないあるかもしれません…。私自身は少し複雑です💦(。ŏ﹏ŏ)

⛵モチーフ
本作にはモチーフがあります。
これを調べると完全なネタバレになってしまいます‼️
なので、最後にネタバレを致しますので鑑賞した方限定で読んで頂き、まだ観ていない方は注意して下さい❗

⛵キャスト
主役のシングルマザー役のメリッサ・ジョージ(マルホランド・ドライブ、悪魔の棲む家)が印象的の中、まさかの若きリアム・ヘムズワース(ラスト・ソング、ハンガー・ゲームシリーズ)が出演していたのに驚き‼️Σ(゚Д゚)

⛵ネタバレ

















































・本作の中で古き豪華客船の名前がアイオロス号であり、それはギリシャ神話“シシューポスの岩”から由来しています。(本作でも軽く説明あり)
風の神アイオロスの息子シシューポスは神々に二度欺いた罰としてタルタロス(奈落又は冥界の奥底)で巨大な岩を山頂まで上げるよう命じられ、シーシュポスがあと少しで山頂に届くというところまで岩を押し上げると、岩はその重みで底まで転がり落ちてしまいます。
この苦行が永遠に繰り返されるという神話ですが、本作と重なっています。

・印象的なのがラストに少しだけ出てくるタクシー運転手のおじさん…。
まるでジェスを輪廻世界へ導く様な様子が見られ、輪廻世界を作った人物なのか、はたまたジェスの結末を見守る使者なのだろうか…❓
何者だろうか…❓(・ัω・ั)

そして船の中にあった沢山の死体や沢山のペンダントを観るとどれだけあの残酷なタイムループを行ったのか…ゾッとします💦
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル((((;゚Д゚))))
しかし主人公ジェスも息子を虐待する暴力的な母親ながらも、ラスト部分に自分で虐待する自分自身を殺します。
冒した過去は変えられなくても、自分自身で罰している贖罪で輪廻を繰り返すのか、過去の自分を変えたい想いと息子とやり直したいという希望を探しているかもしれない…。
負に連鎖で複雑な気分の中で、切なさを感じるラストでした💦
そして巻き込まれた友人たちは気の毒💦(。ŏ﹏ŏ)
あっくん

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