このレビューはネタバレを含みます
ジャジャンクー5本目。
映画としてはとても退屈で一気に観られず30分弱ずつ4日かけて観た。
描かれている世界観というか内容は悪くないし全て観終えればなんとなく浮かび上がるメッセージのようなものも感じ…
「薄く広がっていく牛乳」の詩と一緒に倒れた工場の壁の煙が広がっていくシーンに物凄く仏教を感じました。変わっていく四川を否定も肯定もせず、あるようにあるのだとただ眺める感じです。諸行無常ですね。
四…
ジャ・ジャンクー監督作品3本目鑑賞。
こちらはセミドキュメンタリードラマでした。
四川省成都市で50年の歴史を持つ巨大国営軍事工場の閉鎖が決まり、商業施設に生まれ変わる。
3万人の労働者が失業し、…
ジャ・ジャンクー監督『四川のうた』(2008)
消えゆくものを携えながらも
生涯私が誇りとするには充分なのだ
―――万夏 ワン・シャー
人物と荒涼とした四川の景色が常にそれらの関係性を想起させ…
得体の知れないショットが羅列される。ローラースケートを退行するカメラで捉えるショットとか忘れ難い。
廃校でのインタビューで、陽が落ちていき外の景色が徐々に暗くなっていくが、この辺りの時間表現も素晴ら…
成発グループ,工場,プレス,工員合唱,移転式典,四川省成都,入院老婆,病気友人再会,ステージバトミントン,バス内工員インタビュー,麻雀,退職者娯楽室,指名手配書,420工場社員宿舎,団地,レンガ,点…
>>続きを読むドキュメンタリーの画の強さ。
それをぶち壊しにする芝居パート。役者のオーディションを観ている気になった。
脚本もひどい。
それにかぶさる音楽もキモい。
庶民の家の室内とか、麻雀打ってるとこと…
時代に翻弄され右往左往するしかない庶民の人生のいくつか
それらは廃墟となった工場に未だ染み付いたまま、時を超え続けているのかもしれない
大釜に入れられた大量の豆の中からひと粒、またひと粒と取り出し…
工場の出口の映像から、あ、これはルイ・リュミエールによる世界最初の映画であるところの「工場の出口」にひっかけているな、と思う。
その他、現実とフィクションとが入り混じり、語りと映像とが交錯する。
ど…