2024.4.8 JAIHO
ヨルゴス・ランティモスの作品は「哀れなるものたち」と「ロブスター」しか観てないけど、どちらもとても変わった映画だったので、次にこちらの映画を観てみました。
愛する…
愛する人を亡くした家族の喪失感を癒すために故人を演じるサービスを展開する謎の集団「アルプス」に属する看護婦が、勤務する病院で亡くなったテニス選手の若い女性を演じるうちに虚実の区別が曖昧になっていく様…
>>続きを読む映画冒頭カルミナ・ブラーナの音楽が鳴り響き、それと対照的な拙いバレエから始まるのが印象的。
ヨルゴスランティモスの作品は不自然に散りばめられた違和感から世界観の全容を類推してく楽しさがある。
突拍子…
誰かにとって「誰か」、のような相対的な関係性によってのみ、個人は存在しうるのではないか。夫や妻、娘、友人、親…そういった属性によって、人は関係性の図式の中で配置される。
では、それは代替可能なので…
ヨルゴス監督の2011年作。
「ロブスター」前夜、シュールな設定(死んだ人の代役をするサービス)の中で、また人間の本質をえぐるような作品。”禁断の果実”のように、超えちゃいけない一線を描くあたりが監…
今の自分は果たして本当の自分か…。違う誰かを演じているうちに本物の自分との境界線がなくなっていく、アイデンティティの曖昧さを描く奇妙なランティモス・ワールド。
亡くなった人になり代わり、遺族の悲し…