金宮さん

自分の事ばかりで情けなくなるよの金宮さんのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

クリープハイプの楽曲を原案に4つのモヤモヤをオムニバスで描く。

鑑賞後に各ストーリーのテーマ曲の歌詞をおさらいすると、1話目なんかは本当に歌詞をそのまま映像化したことがわかる。それでしっかり映画になる。つまり歌詞そのものの文学性が高いという表れ。

一方、2話目4話目なんかは楽曲のエッセンスはしっかり残しつつ歌詞の余白を埋めて分厚いストーリーにしたてあげており、このあたりは松居監督の手腕。

後に『ちょっと思い出しただけ』でも発揮されるように、クリープハイプ×松居大悟監督の相性は抜群だとあらためて思いました。

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「あたしの窓」が特にお気に入り。残業でクリープハイプのライブに遅れるOLの鬱屈。自分も仕事でライブに行くのを諦めてしまった経験があるので、めちゃくちゃ共感した。ギリギリ間に合ったアンコール前のMCであんなこと言われたらもうね。

演じた山田真歩さんは4話にも登場しカラオケを披露してくれるのだが、今までのどのカラオケシーンよりリアルな「素人感」を見せつけてくれる。

この時点でオリコン初登場7位を獲得しているクリープハイプを知らないで「私、音楽詳しいよ♡」なんて言っちゃう同僚の俗っぽい描き方も、テーマ曲「社会の窓」のちょっとひねた感じとマッチしてナイスでした。

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最近、自分の中で大東駿介さん株がどんどん上がってきてるんですが、こんな頃からとんでもない演技してたんですね。今作の大東さんは行き過ぎない程度にスパークしてて、かなりいいもん観れました。

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Rioさん、毎度おすすめありがとうございます!
今作をきっかけに個人的松居大悟キャンペーンに突入することになりそうです。
金宮さん

金宮さん