あっくん

再会の街でのあっくんのレビュー・感想・評価

再会の街で(2007年製作の映画)
4.4
難しくも考えさせられるテーマであるシリアスな再生の作品ですね…。原題名のlove,reign o'er me…“愛よ、俺を支配しろ”…元々ロック曲のタイトルですが、辛いタイトルです…。(。>д<)

仕事も家庭も成功しているが、何かがぽっかりと足りずに虚しさを感じるアランが偶然再会したのは、9.11テロ事件で家族4人全員を失った元ルームメートのチャーリーだった。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)に持つチャーリーの奇行な行動に戸惑うアランだが、それでも少しずつだが、チャーリーと向き合っていく…。

前半はヒューマンと少々コメディチックな雰囲気で映画や音楽に買い物、ゲーム等楽しんでいながらもどこか違和感な感じ…。誰にでも体験したような、辛い事から忘れようとしているのか、思い出さないでいる様な姿…。
後半からは真逆のシリアスな悲しみの雰囲気…チャーリーが抱える悲痛な想い…心情と本心…。
そのギャップに初めて観賞した時は唖然でしたね…。(゜ロ゜)

そしてこの作品は9.11テロ事件を題材にしていますがそれだけじゃなく、事故や事件等で突然大切な人が亡くなった時にどう向き合えばいいのか…。どう関わっていけばいいのか…。
そして、自分だっていつ何が起きるのか分からない…。
人生においての重要なテーマだと思います…。

関わる中で、離れすぎずも近すぎず、寄り添うことの難しさ…。
話す事や聞く事でお互い同士、傷や辛さを解放し、癒してくれるかもしれない会話とコミュニケーションの大切さ…。
悲しみや心に受けた傷は焦らずゆっくりと再生していく事の重要さ…。
色々考えさせながら後半シリアスな展開の中でも、色々な方々(裁判長やセラピスト、ラストのチャーリー)が言った台詞の重みもかなりグッときましたね…。(・・;)

個人的に重要なポイントはチャーリーのやっているゲームですね。
名作“ワンダと巨像”をやっていたので…。(・・;)
★ワンダと巨像の大体。
少年ワンダが亡くなった大切な少女の魂を取り戻すため、16体の巨像を倒すために立ち向かう物語だが、巨像を倒すにつれてワンダが悪に染まっていき、最後には少女が生き返るもワンダは亡くなってから赤ん坊として生き返る結末…。
…家族の事を生き返らせる気持ちでやっているのかな…。そう思ってしまい、当時観た時は辛くも言葉が出なかったです…。(ノ_・。)

キャストが驚き❗
今回、コメディ色を少し出しながらもほぼシリアスな一面見せたアダムサンドラー(ベッドタイムストーリー、ピクセル)、友人役のドンチードル(アベンジャーズシリーズ)、セラピスト役のリブタイラー(アドアストラ)、友人の妻役のジェイダピンケットスミス(ウィルスミスの奥様)、癖のある美人歯科患者役のサフロンバロウズ(ディープブルー)、裁判長役のドナルドサザーランド(アドアストラ)等々。
また、チャーリーの娘役、3人の内の一人がまだ幼い子役ジョーイキング(ラモーナにおまかせ、キスから始まる物語)なのも後に驚き❗Σ(゜Д゜)
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