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母と暮せばのパピヨンのレビュー・感想・評価

母と暮せば(2015年製作の映画)
3.9
「父と暮せば」2004年 監督:黒木和雄
原作:井上ひさし(戯曲) を山田洋次監督が、意思を継ぐことで生まれた作品ですね。
福原伸子(吉永小百合)は、三年前の長崎への原爆投下で亡くなった医大生の息子·浩二(二宮和也)の亡霊と暮らしているのです···? そして浩二の生前の恋人·町子(黒木華)は、今でも彼のことを想い続け伸子の元へ足繁く通っているのですが···。
いかがですか?「父と暮せば」をことごとく反転させてますね。「父と~」では広島への原爆投下で亡くなったのは父親(原田芳雄)で、亡霊となって一人暮らす娘(宮沢りえ)の元へ現れます。そして生き残ってしまった罪悪感から娘は、勤め先の青年(浅野忠信)の好意を受け入れません···。なかなか面白い本作品の原案は、井上ひさしご本人です。
山田洋次監督作品では想像していなかった、冒頭の原爆投下の時の映像は不意を突かれた感じです。色々な切り口で反戦映画が作られ続けて欲しいと願います。
だから派手な戦争映画も、少人数の舞台劇も反戦映画としてあっていい。私は、色々な舞台映えする女優さん、男優さんを当てはめて観ていました。
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