あっくん

アイ・キャン・オンリー・イマジン 明日へつなぐ歌のあっくんのレビュー・感想・評価

4.7
U-NEXTから気になっていた作品が配信されました🎶

🎙️あらすじ
クリスチャンソングとしてアメリカで有名な名曲“I can only imagin”(想像してみよう)。
インタビュー時にこの曲の素晴らしい歌詞をたった10分で書いたという驚きの内容だったが、この歌詞に込められた過去の出来事が…。

1985年テキサスの田舎町、音楽を聞くのが大好きな少年バート・ミラード。いつもヘッドホンを付けて過ごした毎日…。
そしてアメフト選手として挫折した影響で暴力的になった父親アーサーが怒っている時も付けていた。
ある日、楽しいキャンプから戻ってきた時に悲しい出来事が…。

1991年、高校生の時はアメフト部に所属していたが怪我により出来なくなってしまう。ある時、音楽の先生が彼の歌声に才能がある事に気付く。

そして半年後のオクラホマシティにてバンド活動を始めて順調の滑り出しだったが、とあるスランプがきっかけで故郷へ帰ることに…。
暴力的父親アーサーのいる場所へ。

🎙️感想
映画のジャケット印象的だったので、いつか観てみたいと思ってました🎶(*^^*)

本作は今までも直々レビューした宗教映画で私自身少々苦手なジャンルでもあります💦(-_-;)
それは日本人としても解りにくい部分や少々説教くさい部分もあるかと感じます💦
しかし内容としては心の支えとなった音楽の素晴らしさを伝えた音楽映画であり、そして暴力的な父親との確執と向き合う事を全面に出しているというヒューマンドラマである為、神へのゴリ押し感は宗教映画としては余り感じさせないというのが本作の好感を持っています。

音楽からはどこか優しさ…そして希望を感じさせる様なメロディと歌詞が心から伝わり、アメリカ中がこの曲を聞いて、多くの方が心から浄化されたのも事実✨(๑•̀ㅂ•́)و

そしてメインとなる父と息子との確執。
息子が苦しみ…そして悲しい想いをしてきた心の傷は人生にも影響し、そう簡単には癒せないもの…。
ましてや赦す事なんて…。
親子のイザコザって本当に複雑でややこしいもの💦

個人的にですが、この親子の確執を観ていると邦画の“新参者 麒麟の翼”のとある台詞を思い出しました。
ここでは主人公加賀さんと父親との確執があり、父親を看取った看護師金森さん(お気に入りキャラ)からのセリフで…
「死を間近に迎えた時、人はやっとプライドや意地を捨て、本当の心を取り戻します。」という言葉が印象的でした。

大人(親)は身勝手だと感じながらも、赦しってそう簡単には行かない難しい事でもありますが、赦しを得たからこそやっと迷い道から前へ進め、自分を変える事が出来たかもしれない。
この曲だって様々な出会い(仲間や恋人、先生や)があった事に加え、もしかしたら父と向き合って赦す事が出来たからこそ生まれた曲なのかもしれない。
“赦し”という言葉に色々と考えさせられました。

・今回のキャスト陣も印象深い所に注目🎶
主役で舞台中心の影響で映画初主演のJ・マイケル・フィンリーの歌声はまず素晴らしいの一言!!
ラストシーンに流れる映画オリジナル版“I can only imagin”は勿論、途中から歌うアメイジング・グレイスも良かった✨( TДT)
実在のバード・ミラードの姿は似ていても、流石に高校時代の姿はかなり無理はありますね💦
そして高校でのミュージカルに挑戦するシーンの歌声はまず度肝を抜かれる💦
何故ならこの主役はブロードウェイミュージカルのレ・ミゼラブルのジャン・バルジャン役の経験者なので『……でしょうね!(-_-;)』と心の中で突っ込みましたwwwヽ(・ω・)/ズコー

そして父親役のデニス・クエイドも凄く良かった✨✨
私個人では、大好きな作品“オーロラの彼方へ”での父親役を演じた影響か、デニス・クエイドの父親役はお気に入りなので嬉しい🎶(他にもファミリーゲームやヘレンとフランクと18人の子ども達等)
本作の暴力的な父親として、後半での息子との確執を向き合う姿と素晴らしい演技力、そしてラストの笑顔にやられました💦( TДT)
この演技力を観るだけでも観る価値ありますね✨

後個人的にバートの歌の才能を見つけた音楽の先生が印象的でしたね🎶(*^^*)

※本作のレビューを拝見すると、日本での映画公開時にエンディング曲として、何故か“I can only imagin”のオリジナル日本語バージョンが流れている事が結構不評となっています💦
しかし現在無料配信のU-NEXTでは本人の映画特別バージョンを流しています。

🎙️実在のグループ
本作はクリスチャンミュージックとして有名な5人男性バンドグループ、マーシーミーのメンバーの1人、バート・ミラードの伝記です。
そしてアメリカで有名な名曲“I can only imagin”の歌詞の意味からは悩める者達に勇気付けられ、そして赦しを得て心を浄化する音楽として、音楽ヒットチャートのクリスチャンソング部門では連続1位首位は勿論、カントリーソングとしても1位を獲得したと言われています。
そんな名曲を誕生させた秘話の影響か、本作の興行収入は700万ドル→8000万ドル以上予想を遥かに上回ったと言われていますので、この名曲がアメリカ全土でどれほど影響されているか物語っています。
気になる方は是非ともYouTubeにてお聞き下さい🎶

🎙️キャスト
監督はアンドリュー、ジョン・アーウィン兄妹(アメリカン・アンダードック、大人の女子会ナイトアウト、君といた108日)

バート役のJ・マイケル・フィンリー(ブロードウェイミュージカル版レ・ミゼラブルのジャン・バルジャン)

父親アーサー役のデニス・クエイド(オーロラの彼方へ、ファミリーゲーム 双子の天使、僕のワンダフルライフ+ジャーニー、バンテージ・ポイント、ソウルサーファー、)

バートの祖母役のクロリス・リーチマン(明日に向かって撃て!ミュージック・オブ・ハート、天空の城ラピュタ(ドーラ)、モネ・ゲーム、崖の上のポニョ(カヨ))

バードの恋人役マデリン・キャロル(空飛ぶペンギン、バイオハサード3、最高の人生のはじめ方、ダブル・ミッション、FLIPPED)

また大御所アーティストとして、エイミー・グラント、マイケル・W・スミス等が出演。
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