RISA

ピーター・パン&ウェンディのRISAのレビュー・感想・評価

4.0
ー 楽しいことが思いつかないよ。

1953年、アニメ作品として公開された
ピーターパンを実写映画化した本作。
とはいえストーリーは、
部分的にアレンジされているんだけど
それが個人的にはとても興味深いもので
かなり面白かったな〜。

まずは、本作のパッケージからも伝わる
深いトーンで描かれたネバーランド。
(色味や海賊ってところから、
パイレーツ・オブ・カリビアンを
彷彿とするようなね)

どこか不穏で虚無や恐怖すら感じられる
自然豊かな土地からは、原作で感じたような
“自由”とか“夢”とか明るい印象はなくて。
だけどその違和感こそ本作の醍醐味なのかなと。
っていうのも、面白いと感じたのは原作を
観たときと全く違う感覚に襲われたから、
この違和感ってたぶん、大人になった観客が
感じる感情なんだろうなと。

詳しく話すと物語を見進めていくうちに
感情移入してしまうキャラクターが
ガラッと変わってしまったんだよね〜

子供のままでいたいと願ったウェンディ、
永遠に子供たちのリーダーであるピーター、
そしてそんな子供たちに
いじわるをするヴィラン、フック船長。

一人だけ大人として、
ネバーランドにいるフック船長も
昔は子供だったわけで、、
そんな深掘りから始まるこの物語の展開に
思いがけずぐっときてしまったな〜。

もちろん原作を知ってるからこその
本作の面白みっていうものがあるけど、
原作をうる覚えでも知らなくても、
楽しめる大人ファンタジーストーリー!
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