あっくん

海の上のピアニスト イタリア完全版のあっくんのレビュー・感想・評価

4.9
前回の作品1640日の家族レビューにて、お母さんのアンナ役のメラニー・ティエリーのデビュー作品が海の上のピアニストと知った時に…
「そうだよ!まだこの名作、観てなかった!」( ゚д゚)
…と気付いてしまいました💦(・・;)
お恥ずかしながらも初観賞です💦💦(-_-;)
しかも通常版ではなく、いきなりの170分の完全版✨

🚢あらすじ
1900年、大西洋上を行く客船の中で生後間もない赤ん坊が見つかった。
生まれ年にちなんで「ナインティーン・ハンドレッド」と名づけられたその男の子は、船内のダンスホールのピアノの音に親しみながら育っていく。
そのようにして船の中で育った彼は、やがて驚くべきピアノの才能を発揮するようになり、彼の噂は海の上から陸の上へと流れ、それを聞きつけてやってきたたくさんの人々を魅了していく。

🚢感想
やはり名作✨✨( ´∀`)b
素晴らしかった✨✨(*´艸`*)
舞台に音楽に世界観……見事に引き込まれましたね✨
まるで芸術を観ているかの様なおとぎ話でした🎶
そしてジュゼッペ・トルナトーレ監督でしか真似出来ない独特的な作品かとも思いましたね🎶
今回初めての観賞での完全版170分なので通常版とはどこで追加されているのかは分からないですが、本作の良さをより引き出されていると感じます。

海の上で生きた天才ピアニストの生き様は美しくも儚くも切ない…。
だけど1900の人生の中では…
ピアノの才能という称賛…
家族の様な絆の温かさ…
友情の切なさ…
初恋の儚さ…
……っと様々な出会いと体験が詰まっていて、まるで走馬灯の様に映し出されます。

何故彼は、地上には行かずに船の中で生き続けたのか…?
新しい事に対する恐れにも感じます。(その部分は少々共感💦)
彼にとってはあの船はまるで…
大切な故郷の様な…
彼だけの惑星の様な…
呼吸ができる大切な場所の様な…
……っと色々と考えちゃいますね。
様々な見方から見れるので、その奥深さに色々と考えさせられます。

ジャンル的には……ヒューマンというより、もはやファンタジー映画ですよね?
夢の様な……幻想的と言うか……🤔
非現実な部分が見られるのでリアリティ的には評価が分かれそうな一作💦
私自身、評価が0.1マイナスなのはやはり1900の最期が受け止められなかったです💦(マックスの涙を観ると尚更💦)

お気に入りのシーンは嵐の中で動きまくる暴走ピアノですねwww
しかも演奏してるしwww
あと、ピアノ伴奏の決闘も圧巻かと感じながらも、ピアノ経験者の私にとっては心の中で「有り得ね〜💦」と若干複雑になりました💦

🚢キャラクター
・1900
少々癖のある繊細な男性。
………………っていうか……人?🤔
なんか船の妖精の様な存在感…。(船窓から覗く姿を観ていると尚更💦)
アニメONE PIECEにもあったクラバウターマン(メリー号の船の妖精)にも思えてきた💦

超絶なピアノ演奏には惹き込まれました✨
あの突然のピアノの才能には孤児だった彼にとってはギフトの様なもの…。
あの船の中だからこそ、才能を発揮できたかと思いましたね✨
演じていた時、ティム・ロスは当時37歳だったんだ💦(・・;)
でもティム・ロスって癖のあるキャラを演じるのが得意技だと感じます🎶

・マックス
良いキャラしてる✨(๑•̀ㅂ•́)و
1900の良き親友かつ相棒であり、1900の事を本当に理解して想っていると感じますね🎶
彼の男泣きはこっちまでもらい泣きしちゃいましたし、ラストの哀愁漂う後ろ姿が決まってました!
彼の心の中では1900は生き続けるし、その伝説を語り継がれていそうな未来が見えてきますね🎶(*^^*)
マックスと関わる楽器店の店主さんも良い味出してますし、ラストも粋な図らい🎶

・少女
少しの出演ながらも、まるで絵の様な抜群の存在感が爪痕を残しています✨
本作をより美しく引き立たせてくれたと思います🎶
そんな少女がその後、素晴らしい演技(前レビューの“1640日の家族”を参照)をしていたと思うとなんか嬉しい🎶

・ダニー
こちらも少しの出演ながらも1900を支えた陽気な姿が印象的です🎶
……てか、どっかで観たことあるな〜と思ってたら、“天使にラブソングを”の警部さんだ✨✨Σ(゚Д゚)

🚢神曲
エンリオ・モリコーネの素晴らしい神曲の数々は、本作の良さをより引き立たせる
一曲一曲に込められた繊細さ、切なさ、優しさと共に、どこか壮大で幻想的な雰囲気を醸し出しています✨
その中でもお気に入りは🎶

・1900のテーマ
オープニングに相応しい穏やかな曲🎶

・愛を奏でて(Playing Love)
本作のメインテーマ…。
特にピアノバージョンが美して愛を感じる✨
もうこの曲で世界観が出来上がっています🎶

・シップスアンドスノー
ラストの終幕に流れる曲。
その曲と同時に哀愁漂うマックスの歩く後ろ姿が本当にピッタリ✨

🚢キャスト
監督はジュゼッペ・トルナトーレ(ニュー・シネマ・パラダイス、鑑定士 顔のない依頼人、マレーナ、シチリア・シチリア)

1900役のティム・ロス(レザボア・ドッグス、パルプ・フィクション、ライ・トゥ・ミーシリーズ、ダーク・ウォーター、ヘイトフル・エイト)
※ピアノが弾けないティム・ロスは、ピアノを弾く真似の為に半年近く掛かったそうです。

マックス役のプルイット・テイラー・ヴィンス(モンスター、コンスタンティン、アイデンティティー、ザ・セル、キャプティビティ)

少女役のメラニー・ティエリー(1640日の家族、ロープ/戦場の生命線、天国でまた会おう)

ダニー役のビル・ナン(天使にラブソングをの刑事さん、スパイダーマンシリーズ、ウォントバックダウン、ドゥ・ザ・ライト・シング)

楽器店の店主役のピーター・ヴォーン(日の名残り、レ・ミゼラブル(1998年版)、ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式)
あっくん

あっくん