結婚できない人は市民権を失うトンデモ法が施行されたディストピア的独裁架空国家を描いたブラックコメディ。DMM TV無料期間のうちにいったれ！と興味本位で鑑賞したものの、もったりしたまま設定一本勝負で終わってしまった。
「いずれ近いうちに我が国も。。。ひー！」と言わせたい意図なんだろうが、千歩譲ってそんなのが施行されたとして勝手に移住しますわな。
国家主導の婚活パーティーは、現実でも行政主導のマッチングアプリ婚活支援が実施されているのでそこだけ唯一リアル。でも別になにか問題でも？あんまり出会えなそうではあるけど。
メッセージを伝えるためにあまりにフィクションにしすぎると、その世界観の構築にコストをつかってしまい、肝心なところがおろそかになるという教訓を得た。たまたま、すこーしだけ似たメッセージ性をもつ『アズミ・ハルコは行方不明』を昨日鑑賞し、あちらは難解であれど設定それ自体は現実に対して写実的だったからこそ、主題がきちんと伝わるものとなっていた。
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結婚できない悩みをバラエティなどで吐露（もちろんウケ狙いも多分にあろうが）している、いとうあさこさんのキャスティングは趣味が悪い。俳優が本業ではないのだからそのキャラを活かした話題づくり先行なのだろうけど、本人的にはあまり気持ちのいいもんではないんじゃないかなーとか思ってしまった。演技は素晴らしかったのだが。
