Chris

少年メリケンサックのChrisのレビュー・感想・評価

少年メリケンサック(2008年製作の映画)
4.7
滅茶苦茶面白かった。
冗談ではなく30秒に一回のペースで笑えるネタがあって、下ネタ、暴力、今ではコンプライアンス余裕でアウトなネタなどあらゆる角度からのギャグに2時間ずっと笑いっぱなしだった。
印象に残ったシーンは山ほどあるが、特に笑えたのはジミー、ハルオのアイドル時代やカンナが振られた後の元カレソングの合唱や地域祭りでちびっこが中指を立てている場面である。他にもまだまだあるが、全て共通してギャグが秀逸で、ぶっ飛んでいて面白い。
さらに退屈しないようテンポよく話が進みとても見やすかった。出オチにならず物語に関わるもの、関わらないものまで色んな種類のギャグを織り交ぜてラストまで引っ切りなしに笑える映画を作るのは驚異的な監督、脚本センスが必要だと思う。改めて宮藤官九郎の技量や才覚の凄さを体感した。
この映画はただバカする映画と違いしっかりとしたストーリーがあってそれだけでも楽しめるところを数々のギャグで物語の緩急、登場人物の魅力に良い効果を与えていた。
本当に完成度の高いよくできたコメディ映画だと思った。ラストも無駄に引き延ばさず、あっけなく終わるのもすごく良いと思った。
最高の2時間を過ごし、この映画に出会えてよかったと思う。今まで観てきた映画の中でも上位に入るほど大好きな作品になった。
ダンクシーさんに感謝感謝!
Chris

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